洞窟を出た後~城へ行くまで
・ネクロマンサーを倒した後
まずネクロマンサーが支配していた洞窟の中を探索。
おびただしい様々な死体の山の中から使えそうな装備(旅人の服、外套、革の小手、レザーブーツ、盗人が使うような顔を覆い隠すマスク)を探して装備。骸骨の体をどうにか隠せるだけの服装を身につける。
さらに今がどうなっているのかを知るためにネクロマンサーの居室で情報を得る。それによると、勇者の村を壊滅後にその軍勢はしばらく数多の街で暴れ回ったが、ヴァンディード市に侵入したという情報以降ぷっつりと音沙汰を無くしていた。
ヴァンディード市は元々勇者の出身の街であり、かつての仲間の一人の戦士が居る市でもある。十数年経った今でも親交があり、時折カーライルが街に行ったり、戦士が来ることもあった。
鎮圧でもしたのだろうかと勇者はそのとき考え、まずヴァンディードに寄る事にした。
・洞窟を出る、すぐに受難。
洞窟を出て地図を持ち、まずは最寄りの村、フェンディ村へ徒歩で行こうと歩き始めた。
しかしすぐにその考えは間違いだと気づかされる。
付近を探索していた冒険者パーティによってスケルトンであると気づかれ、(なぜ?)襲いかかられてしまう。どのパーティにも僧侶は大抵いるが、今のカーライルはアンデッドである。アンデッドにとっては僧侶こそが一番恐ろしい存在だ。
ディスペル。僧侶なら誰でも使え、自分よりも低レベルのアンデッドなら間違いなく「呪い」を解くことができる。経験値こそ入らないが敵を易々と倒せるのはかなり大きい。
僧侶は定石通りにディスペルをカーライルに使用する。
こんな所で終わってしまうのか、とカーライルは早くも悔いたが、いっこうに解呪される気配が無い。
それも当然で、カーライルのLvは35もある。生者であったときはその倍の70はあったが、十数年も冒険に出ておらず、増して死亡した後なので経験値がその分マイナスされてレベルが下がったが、それでもこの辺りの冒険者に対しては大幅に優位が取れる。
対して冒険者たちのLvはたったの10しかない。ヴァンディード市周辺は弱い魔物しかおらず、駆け出しの冒険者たちはまずここでレベルを上げるからだ。周囲の街へ行くのもこれくらいが適正レベルと言われている。
ディスペルは自分よりも高いレベルの相手には効果が無い。
カーライルは安堵し、次に冒険者たちを素手で殴り倒した。レベル差があれば容易い。
しかし殺す事はせずに、戦意を挫いたところで見逃した。アンデッドは肉体を奪おうと躍起になって生者を襲うのが行動原理なだけに、冒険者たちはポカンとカーライルを眺めていた。しかしなぜアンデッドと気づかれたのか。簡単なことで、すべてを覆っていると思っていた鎧に隙間があって肋骨が横から丸見えだったのだ。あとで布を巻いて見えない処理を施す。同時にアルコールで自分の死臭も消さないとならない。どこかでアルコールを探さねば。
・街に入ろうとしたが、やはりひと悶着。
門から入ろうとして守衛二人に遮られ、誰何されてカーライルは致命的な事に気づいた。
声を出せないのだ。
その場をなんとかやり過ごしたものの、このままでは街に入ることもままならない。
どうしたものかと考える。しかしうまい考えを思いつかず、ひとまず門の周辺でテントを張って野営する事にした。
過ぎ行く商人たちや冒険者たちを横目に眺めながらぼんやりしていると、なにやら噂話を耳に挟む。
なんでも深霧の森の最奥にはバーバヤーガなる魔女がおり、その魔女がすべてを見通すという言い伝えがあるらしい。
この際噂に信ぴょう性がなくとも構わない。どうせ自分は死んだ身なのだ。
カーライルは深霧の森を目指した。
※今後の簡単な流れ
バーバヤーガを探し、声を元に戻すにはどうすればいいかを尋ねる。
エルフの元となった種族、ハイエルフの霊薬である「妖精樹の樹液」←この辺適当、ユグドラシルのなんたらでもいい。を探せと言われる。
場所はオーランド王国よりも北にある、ブライトン島のハイエルフが住んでいたといわれる断崖に妖精樹は存在するらしい。
断崖には石で作られた輪状の遺物があることからストーンサークルと呼ばれてもいた。
ストーンサークル断崖は険しい道のりだったが、彼はスケルトンである。
ゆえに頭や体を投げすてて降りるという手法をとることにより、高い所からでも平気で落下できるという荒業によって断崖を降りていった(衝撃は魔法で和らげることで対処していた)
妖精樹を探し当て、樹液を採取する。それを喉のあたりに塗ると生前の声が戻ってきた。
これにより街の中に入れるようになる。
戦士と出会うも、戦士は勇者の様子が生前と違うことに気づくが、敵対の意思がない事も察知していた。
必要な事。
勇者が生前組んでいたPTの簡単なプロフィール(戦士、僧侶、魔法使い、盗賊(のちにアサシン)、ブラックスミス)
今後の更に大まかな流れ
生前PTを組んでいた仲間たちに出会い、自分の村を襲ったやつに心当たりはないかを聞いていく。
その中で、唯一俗世界に携わり大臣になったといわれた魔法使いが候補に挙がる。
果たしてオーランド王国首都に行く勇者だが、既に魔法使いには察知されていた。
城は堅牢な作りであり一匹入る隙間なく警護で固められていた。
そんな時に、アサシンが手助けしてくれる事になる。
忍び込み、魔法使いの大臣の居室に入り込むがあえなく見つかり、魔法で倒されそうになる。
這う這うの体で部屋から脱出し、逃げ込んだ部屋が宝物庫。
アサシンが宝箱のカギを開けると、中にはかつて使っていた勇者装備があった。
しかしアンデッドと化した今でも勇者装備は使えるのか?
迷う暇はない。装備する勇者。
一瞬の輝きを発して、勇者装備を身に着けられたカーライルは次々と衛兵を倒していく。
再び魔法使いの前に立ち、死闘を演じる。
魔法使いを倒した後、魔法使いの魂が肉体より出てカーライルに語り掛ける。
魔法使いは実は死んでおり、操られていたのだと。
誰に操られていたのかというと、それはニグルヴェイグと呼ばれる悪魔の一人だった。
ニグルヴェイグは巧みに表世界ミッドランドに隠れ住み、人間たちをだましたり、使い切れぬほどの黄金を生み出す力をもって欲につられた人間を操ったり、あるいは人間そのものを使役して自らの良い様な世界に作り替えようと画策していた。
ニグルヴェイグは勇者の誕生を恐れ、またその血が連なっていつ自分を脅かすかわからないことを恐れた。故にカーライルは殺された。
しかし魔法使いから意外な事実を聞かされる。
息子シオンがあの大虐殺から生き延びているという事に。生きていれば恐らくは17歳くらいになっているだろう。自分が死んでからおよそ十年経過している。
何処に行ったかは定かではないが、風のうわさでは剣術と魔術の修行を積んだ後にオーランド王国を出て諸国を旅に回ったという話があるらしい。
なんでも村を滅ぼした相手を倒す力を身につけるためにと。
カーライルは息子を探そうと考えたが、しかしニグルヴェイグがオーランド王国を支配する根は予想以上に伸びていた。すでに傀儡となった王は圧政を敷き民を蹂躙し、魔物を次々と召喚している。
ニグルヴェイグはもうすぐオーランド王国をその手中に収めようとしている。
時間がなかった。
とはいえ、いくら魔王の魔力を得てよみがえったといっても相手は魔王と遜色ない力を持つ悪魔である。地力には差がありすぎた。それに同じ力をもって戦った場合、より大きな力を持った方が勝つに決まっている。
カーライルはどうすべきか悩んだ。
そこで、カーライルの元に神の使いを称する者がやってくる。
魔王の支配から逃れ、神の加護を再び得て真の勇者となれと。
そのためにはまず体にまとわりついている魔王の魔力を祓うために山に行く必要がある。海を渡り、小島が多数ある海域に行けと言われる。その中のひとつの島に、自分はいると。(この神の使いはヴォレルデの使いである)
まだこの時代においてはユーロピア大陸とエウリシア大陸以外には、南にあるエイフルク大陸ぐらいしか知られておらず、またこの大地も星であるとは知らずに平板な世界であると思われていた。
故に遥か東の海を目指していけというのは自殺行為に他ならない。
しかし、神が言うのであればそれは本当のことであろう。
神に出会ったカーライルはいざ知らず、ほかの船乗りはみな怖がって東の果てに行こうとはしなかった。一人の年老いた船乗りを除いて。
船乗りはカーライルの提案に面白そうだと言って乗り、たった二人での航海をする。
航海中魔物の妨害や嵐に遭遇するなどの幾多の苦難があったが、ついに二人はクアトロス諸島にたどり着いた。
クアトロス諸島のヴォレルデを祀る神殿にて、カーライルはついに魔王の魔力を祓い、新たに神の加護を得ることに成功する。もとより自分を殺し、家族や村の面々を皆殺しにしたやつを倒したらおとなしく輪廻の世界に帰ろうと考えていた。
諸島から帰ったのち、カーライルは息子のシオンと出会う。
しかしシオンはカーライルの姿を見て、魔物が誑かしに来たと思い、戦闘になる。
シオンもまた復讐の為に人生を捧げてきただけに、その剣術と光の魔力は素晴らしいものがあった。だが神の加護を得て、かつ勇者の装備に身を包んでいるカーライルには力及ばず。シオンはある程度戦い、力量の差が知れるとかまわず逃げる。
やがては自分が父と信じてくれればいいのだが、とカーライルはその時は思った。
準備が整い、ニグルヴェイグと戦う為に再びオーランド王国に向かうと、そこはすでに死都となっていた。
魔物が跋扈し、人々は隣国へと逃げまどい、わずかに残った人々も怪物から逃れるために隠れ住んでいる有様。
カーライルのかつての仲間も集まり、彼らと協力して首都に向かった。
首都王城のオーランド城の内部に乗り込む。
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