第134話【人気youtuber】
「まさカ、ケントが私のyoutubeを見てくれてたなんテ! ほんとに嬉しいネ!」
「あぁ、今日知ったんだけど、色々とすごいことやってるな。リンリン......」
本当に色々と......
「でもケントに見られているんダと思うと、冷静になるとやっぱりちょっと恥ずかしいネ」
「いや、でもまぁ、すごいな。あの登録者数と再生回数は。うん」
本当にすごい......。
俺はあの後につい興奮してリンリンにlineをしてみたのだが、何故か実際に会うことに。
というか、どういう風に撮っているのか見てみないかと言われて今ここに。
普通に興味があった。
割と俺はやはりミーハー気質なんだと思う。
というか俺、気がついたら普通に今リンリンの家にいるな。普通に......
「......。」
最近の俺、あんま家にいないし、なんか色々と毎日が濃い気がする......。
いい意味でも悪い意味でも。
いや、最近は悪い意味か.....
「じゃあ、今から撮っていくネ」
「あぁ、頼む」
まぁ今日は自分の意思でここに来た。
本当に純粋な興味と、あと田中君に万が一実際に巻き込まれた時のことも考えて
ってか、スマホで撮るのか。
もっと何か、大きいカメラとかが必要なのかと思っていたけど、今、リンリンの前の三脚に設置されているのは間違いなく普通のスマホ
へぇー、普通。
これなら確かに中学の頃の田中くんでもできるな。
まぁ田中君の動画はアレだったけど......
要は編集技術か......
____へぇー、そんな感じで撮っていくんだな。
短く区切って撮っていく感じか
「.........。」
って、さっきからずっと静かに見てるけど
やっぱりすごいな。
言動が過激......。
そ、その汚いケツを出せ。踏んでやるから......って
まぁ俺もあの後、結構リンリンの動画を連続で巡回したからこれが視聴者からのお願いで発している言葉だということはわかっている。
わかっているけど、心なしかリンリンも乗り気な気が.....
初めは俺が傍にいるからか何かすごく控え目だった彼女も、今はすっかりいつも通り。
まぁ、ところどころやっぱり過激すぎるお願いには顔を赤くしている様だが.....。
でもやっぱり、需要があるから人気なんだよな
リンリンが美人ということもかなりでかいだろうけど。
どういう人たちが見ているのだろう.....
あ、またスマホ止めた。
終わり?
「ねぇ、ケント」
「ん?」
何だろうか。
「まだ時間あるカ?」
「まぁ、別になにも......」
ん?
何か他にも見せてくれたりする系か?
「い、今からlive配信しようと思ってるんだケド、見ていくカ?」
「ライブ配信?」
「うん。ライブ配信。最近は結構やってるネ。今日はケントも来ているし、どうかなト。リアルタイムでコメントとか来て面白いヨ」
へぇー、リンリンはライブ配信とかもしてるのか。
すごいな。
「ど、どうネ?」
「んー、じゃあせっかくだし見て帰ろうかな」
さっきと同様、陰から静かに。
「ほ、本当カ! やったネ! ぜひ見ていくネ!」
「あ、あぁ、ありがとう。」
な、何でそんなに大袈裟に喜んで......
「じゃあ、もうちょっとしたら始めるネ。」
「あ、あぁ」
「ふふっ、やったネ」
「......」
ん?
何だ.....?
ん?
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