第22話 終われよ

 パソコンのモニターが壊れた。

 真っ黒に染まった画面。

 まるで

『もう辞めなよ…無駄だよ…お前は何者にもなれないんだよ…』

 そう語りかけているように感じた。


 そう…僕は、何のために駄文を書き散らかしているのだろう?


 なんのために?

 何のために書いているんだろう。

 日々、家に帰ると、何某か書く、それが当たり前になっていた。

 それを拒まれた時…急に不安になった。

 なぜ書いてるの?

 お金にならないよ…なんで悩んでいるの?

 悩む意味なんてないのだ。

 お金になるわけではない。

 もちろん書く責任も無い。

 なんだか、とても惨めな気持ちになった。


 それでも…此処にいていいのかな?


 読んでいただいた方からコメントを貰うのは嬉しい。

 それに甘えているのか…。


『もう辞めちゃえよ…』

 幾度も、幾度も誰かが囁く。


「書くことを?」

『生きることを…だろ?』

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