エスカルゴ

あおぞら

OL

だめだなあ、ごみだなあ、で始まるこの歌が好き。

小説は完成しないと公開できないから、エッセイとしてここに書こうと思う。日々を。24歳の日々を。

誰が予想したかなんて、そりゃ誰も想像なんてしないもの。私の人生なんて、興味があるのは私だけだから。

深夜2時、残業は美徳ではない。でも疲れたって誰かに嘆きたくて、思わず開いたラインでぐだぐた連絡を取ってしまっている元彼に嘆く。「今会社出た。疲れた」こんなことばかり言っているから別れることになったんだ、分かってるんだけど多分解っていない。

早く帰れって、残業削減しろって言われたって、頑張ってるだけじゃだめな世界ってわりとくそったれ。知らねえよ、どうにかしてくれよ。

自己研鑽って言葉が嫌い。理由はない、無理なだけ。でもここでは乗っ取らなくてはいけない。自分を磨いて成長し続けて、学び続けなくてはいけない。ああ、なんでこんなところにいるんだろう。

自分で選んで、頼まれたわけではなくこの人生を歩んでしまっているのに、鬱々とした気持ちで日々笑顔を貼り付けて、でもそれじゃだめだってさ。

「お前は笑ってるのがいいところなんだから」って、ああありがたい話だけどそんなん本質じゃないから黙らせてって思う。笑いたくないのに笑ってなきゃいけない、これは仕事ではないのに。限界すぎて消えたいけど消えない。物質じゃないから。

休日だって、気持ちが野放しになることはない。気になって仕方がない、私がしなくてはならないことを終えられていない今だったり、責任としてのしかかる仕事内容が、止まらないから。止まることはないから。

求人営業をやっていると、止まらない日々だなと思う。何を間違えたか、どこで間違えたか、出来ないくせに抜擢された大手担当の部署で、私はフリーターとして生きたくて仕方ないって思う。雇用形態のこだわりではなくて、やりたいことを好きな時にしたいだけ、営業じゃなくて、遊園地で接客業をしたい。いつまで思い続けるのかわからないこの願望を持って、私は東証一部上場企業で如何にもなOLをしている。


社内営業、提案、進捗管理、接触頻度、予算、後輩指導、全て最初から好きじゃないのに、何故か社内には一見馴染んで、ふざけた日々を送っている。

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エスカルゴ あおぞら @applet

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