第6話 順子、家に帰る
真一は、心配になっていたけど、二人よりも
早く眠ってしまった。
翌日、早く起きると料理を始めた。味噌汁と
卵焼き、ソーセージを炒めて、用意した、二
人は、どうせ遅いからと思い、一人で食べ、
運動に外へ行った。すぐそばに、荒川の土手
があり、手にしたサッカーボールを蹴飛ばし
た。
その頃、自宅では、祥子と順子が起き、下
に下りて食事していた。
順子がふざけて、
「ダーリンがいない。ダーリンがいない」
祥子もふざけて、
「二人の可愛い女を置いて、どこに行った」
そこに、ちょうど真一も帰ってきて、
「二人のうるさい女を避けていた」
と口をすべらすと、
「何を言ってる、へぼ親父」
と祥子が言うと、
「何かが足りない、ターリンが帰ってきた」
と順子も応戦。
二対一では、勝てませんと直ぐに白旗上げて、
「負けました」
と自分の部屋にすごすご、戻ってしまった。
「順ちゃん、今日のスケジュールは、日野
に戻らなくていいの」
「今、考え中」
「ダーリンは、何するの。今日」
「映画見にいこうかなと」
「祥子はどうするの」
「覚えてくれてた、ターリン」
「部屋で本でも読んでいるかなと」
「了解」
「何時までに大阪帰ればいいの」
「ダーリン、心配してくれているの」
「やめて、ダーリンしつこい」
「真でいい」
「真ちゃん、3時くらいまでに帰れば、明日
のフライト準備が間に合うから」
「了解」
「少し、ここでお茶して、銀ブラでもして、東
京駅まで送ってゆく」、
十分くらいお茶して、出かける準備した。
「祥子、送ってくるよ」
「待って、今下りる」
「順ちゃん、また来てね」
「大丈夫、ダーリンに会いにくるから」
真一は、渋い顔。
「それじゃ、帰ります。ご馳走様」
「何もお構いできませんで」
二人は、ドアを開けて出ていった。二人は、
うまくゆくかなとおもいながら、祥子は、二
階に上がって行った。
「本当に昨日から今日まで面白かった」
「今日みたいな感じなら、いつでも泊まり
に来ていいよ」
「有難う、一軒親戚が出来たみたい。本当
の親戚にしたい。考えてくれる」
「長い時間ほしいね」
「だめよ。短くして」
「考えておく」
東京駅の新幹線売り場に向かった。真一の入
場券を買いに行き、一緒に入場した。
「じゃあ、また今度」
「帰りたくないな、いつもと違う」
と順子は口にだした。
「ダーリン、浮気は駄目だからね」
「まだ、お互い何でもないでしょう」
「私は、女房のつもり。だから他の女はだめ
だからね」
「また、来月ね。もうすぐ発車だよ」
「ダーリン、冷たい」
と言って急に抱きついてきた。
「判った、判った。君の熱意は判った」
順子は、直ぐに新幹線に乗った。
新幹線の窓から手を振り続けていたので、
真一も振り続けていた。
順子は、大阪に帰り次のフライトの準備して
いた。今までと異なり、気持ちは、充実して
いた。今度は、会がなくても東京に行こうと
決めていた。
「祥ちゃんとの相性が良くて、本当によかっ
た。これなら時間が短くなるかも」
ゆっくりとお茶を飲んでいた。
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