第7話ドラン魔法学園編プロローグ

父上に帰って来いと緊急で呼び出され場車に乗り込んで我が領地に向かっていた。

ドラン連合国の中でも名門とされるランネス家出身のこの僕があんなどこから出てきたかわからない庶民に決闘で負けてしまうなんて許されることではない、

なのに負けてしまった。

屈辱的だ、今まで親の期待に応えようと、どの貴族より上に立てるように努力をしてきてたつもりだ。

アイツのせいで台無しになったようなもんだ、悔しいよ全く。

「そこのあなた、力を望んでますね?」

いきなり馬車が止まり、今日起きた出来事をブツブツと考えていた僕は急いで降りると軍人服を着た赤目の男が道端の真ん中にいた。

「誰だ貴様、僕に何か用があるのか?」

「どうでしょうね、あなたはどうです自分に隠された力があるとしたら」

男は整った顔を三日月のように唇を歪ませて何か赤い石を近づけてくる。

うまく体を動かすことができず赤目の男が持っていた赤い石を僕の口に当ててきた。

石はいきなり液体のようなものに変わり僕は飲み込んでしまった。

どんどん意識が薄れる中「あなたは使いこなせますか?」と声がした。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る