第20話 ゼラチンマン「魅了獣 ゼラチンマン」③
ゼラゼラゼラ……(笑い声)
赤色、青色、黄色、桃色、緑色、……そして青色。
「ろ、6人?」
「
そう! ボクが
イケメンや美人が相手でも、平気で攻撃してきたのにはびびったけド。
これなら、敵か味方かわからないから、攻撃できないはズ!
「こいつが偽物だ!」
ギエッエ! 早速見破られタ……わけじゃなイィ!
本物の
「
「コイツが偽物って証拠はねえだろ。お前が偽物かもしれねえ」
「なるほど、確かにその通りだ」
「実際、本物は俺だシ」」
「んー、なんか見分ける方法って、ないのかなー」
ないない。だって、声までそっくりにできるんだかラ。
ゼラゼラゼラ……
「例えば、お前が本物の
本物が
「でも、でも!
「3人いたらね、プププ……、3人目はブルースリーだから、すっごいカッコイイ名前になっちゃうもんね。絶対3人目に感情移入しちゃうよ! あーっはっはっは!!!」
「で、
「だからよ!
何を訊くつもりか知らないけど、無理無理、見分ける方法なんてなイ。
ゼラゼラゼラ……
「あなたは本物ですかっテ?」
「んなわけねえだろ! 本名だよ! 変身する前の名前! もちろん耳打ちでな!」
え? いやいや、ボク、
「お! それ、いいね!」
「だろ?」
「ほれ、早く言えよ!」
な、何か言わないト……
名前を言ったラ、
どうやら、適当に答えた名前が当たってたらし……
ボゴオオオオオォォォォォーーーーーーン!!!!!!
「ギョギョッ!!」
「お前、それ、ハコフグの帽子を被った、魚類学者の本名じゃねえか!」
このままでは
えーイ!! 溶けテ、溶けテ……これでどうダ!
「お! なんだコイツ、今度は
「じゃあさ、さっきみたいに、アタシに本名訊いて、訊いて! 新垣結衣って答えるけど!」
他に手段が思いつかズ、その場しのぎだけド、ボクは
「いや、わざわざ本名訊かんでも、どっちがニセモンか、一目瞭然ですわ!」
え? そうなノ?
「ニセモンは、お前じゃあ!」
「ひ、ひィ!」
あレ?
「ぐぉらあ! 日頃の恨みじゃ!!」
ボガッ! ドゴッ!!
「アンタ、わざと間違えてんだろ!」
バギィッン!!!
「くっ! バレたか!」
お! ボク名案を思い付いタ! かもしれなイ!
5人の中の誰かに次々と姿を変えていけバ!
これを繰り返せば勝てるかモ!
ボクはすぐさま姿を変えタ。
「あー! 今度は
ボクに背中を向けた瞬間、フルーレがヤツらの体を
「ほら、ボクが本物やデ! みんなでアイツをやっつけてしまおうヤ!」
さあ、誰か背中を向けろヨ! まずは一人メ……
あ、あレ? どうしたんダ?
ちゃんと、大阪弁を使ったのニ……、5人がボクを囲んで、必殺技の構エ!!!?
「いや、だから……、ボクが本物だって言ってるやン!」
「「「「「
「プギョアアアアアァァァァァ!!!」
5人は
「お前、大阪弁下手くそやねん」
★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆
【ヒーロー図鑑1】
身長:175.0cm 体重:68.5kg
〔外見〕
緑を基調としたレンジャースーツ
〔武器〕
※拳こぶし全体を覆う鋼鉄製ナックル
〔必殺技〕
■無限マッハパンチ(左右パンチの高速連続攻撃)
■真空拳(カマイタチによる攻撃 ※遠距離攻撃も可)
・気配察知
〔パワーメータ(変身状態)〕合計 383pt
拳パワー(物理攻撃力):79pt
脚パワー(物理攻撃力・跳躍力):67pt
速さ(物理攻撃ヒット率・物理攻撃回避率):66pt
防御力(物理防御力):62pt
賢さ(魔法攻撃力・先読み力):71pt
精神力(魔法防御力):38pt
※トップクラスの格闘家で、各項目30pt前後と考えてください。
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