TS〝F〟/トランスセクシャル〝農家(ファーマー)〟~ 異世界辺境の農村で、農家の娘にTS転生したので、野菜畑と可愛い女の子達に囲まれ、悠々自適なスローライフと洒落込みます(๑≡д≡)y━・~~
第3話 ハロー、マイ マザー。わたしがあなたの娘ですっ!
第3話 ハロー、マイ マザー。わたしがあなたの娘ですっ!
とある国の大人たちは昔から、子供のある〝無邪気な質問〟に対し決まって、こう言って誤魔化しているのだとか——…
§
『ねえねえ、とうちゃん!』
『なんだい息子よ?』
『〝赤ちゃん〟て—— どうやってうまれてくるのっ⁉︎』
『あ、〝赤ちゃん〟か…?』
『うんっ!』
『あ、〝赤ちゃん〟は…』
『赤ちゃんはっ⁉︎』
『〝赤ちゃん〟は……〝〝キャ、キャベツ畑から産まれて来るんだっ!〟〟』
『マジでっ⁉︎』
『お、おぅ…。マジだ、マジ…っ!』
§
元の世界では馬鹿げたあり得ない話だ。
「
そう頭では思いつつも—— わたしは物言わぬ
〝キャベツが人の子を産む〟
本当に…馬鹿な考えだ。
でも…ここは異世界。
そんな馬鹿な事もきっと—— この世界ではありえるんだろうなぁ……。
「
嗚呼…そう思うと。
このキャベツの葉の、なんと母性溢れる—— 〝ガサガサ〟
「んぬ?やたらウチのキャベツ畑が光っておると思ったら、こんな所に赤子がおるではないか。何でウチのキャベツ畑に赤子がおるのじゃ⁇」
「—— ⁉︎」
ヒョッコリ—— 異世界産の天然 のじゃロリエルフが現れたーっ⁉︎
「ハロー、マイ マザー。わたしがあなたの娘ですっ!」
「ぬあーっ⁉︎ めっちゃ
のじゃロリエルフがキタぁーーーっ‼︎
なるほど、あながわたしの
「マァマーっ‼︎」
「ち、違うのじゃっ!妾はママでは無いのじゃっ‼︎」
キャベツが人の子を産む?
「おーい村長。夜にあんま騒ぐと、ご近所さんにいい迷惑だぞぉ〜」
「なるほど。わたしはそちらの、のじゃロリエルフとあなたの子か…。ハロー、二人目のマイ マザー。わたしがあなた達の娘ですっ!」
「………なんだコイツ」
ヒャッハァーーっ‼︎
金髪碧眼美幼女までキタぁーーーーっ‼︎
キャベツ?
なにそれ、おいしいの?
食べてみよっか?
ちぎり—— むしゃむしゃ……ゴックン。
…………あれ?
このキャベツ—— めちゃくちゃ、みずみずしくて美味しいんですけどーっ‼︎
なにコレ⁉︎
うま、うんまぁーーっ‼︎
「うへ、うへへへっ……」
「何なのじゃ、この赤子は……」
「さぁ……」
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