第38話
「リュウジたちがいなくなった次の日、周りに誰もいないのを見計らって俺は彼女に告白した。俺はこんな
オレがキチガイ一家をぶち殺したときとほぼ同じだな。もっともオレの場合は三ヶ月かけて徐々に体が変化したから、正気を失うほどの空腹感に襲われることはなく人も食わずに済んだ。共通するのは強烈な意思によって体が変化するということだ。
改めてそう思い返すTだった。
会場内がざわついていた。
ジェロニモの話は本当なのか? それなら奴は今十三歳くらいなのか? そんな馬鹿な! だがあいつらを見ていると信じざるを得ない気持ちになってくる。緑色に光る隕石が降った事件は俺も動画で観た。あの隕石には、そんな凄い効果があったというのか! あ~あ~! 俺も触りたかったぜ! クソがクソがクソが!
それが招待客たちの偽らざる気持ちであった。
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