一体・・・

564219

第1話

 「早く寝なさいよ・・・私もう寝るからね・・・」


 母はそう言って寝てしまった。父は仕事で海外に行っているため今は私と母と妹の三人で暮らしている。


 「寝るの本当に早いな・・・。私も寝よう。そういえばNちゃん

  からメッセージが来ていたな。」


 スマホの電源を入れながら独り言を言った。メッセージを返した後布団に入って目を閉じた。


 しばらくは静かに寝ていたが急に耳鳴りがして思わずうめき声をあげてしまった。


 次に無理やり誰かが瞼を引っ張って目を開けようとした。嫌な感じがして私は目をつぶることだけに意識した。


 どれくらいたったのだろう。気が付くと私は意識を失っていた。


 あまりにも瞼が痛かった私は鏡を見に洗面台に向かった。


 すると瞼につままれたような跡が残っていた。


 母にそのことを話しても信じてはくれなかった。


 一体だれが私あの瞼を引っ張ったのだろう・・・。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

一体・・・ 564219 @commnder

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る