おまけ 第0話「なぜか、一番最後にプロローグ」
「琴乃ー! 京ちゃーん! おやつだよ!」
「はーい!」
「やったー!」
「「きょうはなに?」」
「ん? 二人の好きなドーナツだよ」
「「わーい!」」
「きょーちゃん、どーなつすきだよねー」
「ことのもだろ」
「わたしのはんぶんあげる」
「いいの?」
「うん!」
「じゃあさ、おれのもはんぶんやるよ」
「やさしいね、きょーちゃんは!」
ばかだよな、ことのは。
けっきょくいっしょじゃんか!
だからおれは、はんぶんにしたおおきいほうをことのにやった。
「ことのねー、おっきくなったらねー、きょーちゃんのおよめさんになるんだよぉ」
「ふふ、琴乃と京ちゃんならいい夫婦になりそうだよね」
「あやたん! なにいってんだよー!」
「あら、京ちゃんは琴乃のこと好きじゃないの?」
「そ、そんなこと……ないけど……」
「あー、でもきょーちゃんはママのこともすきだからな……きょーちゃんは、ことのとママのどっちをおよめさんにするの?」
「あやたんは、ことののパパとけっこんしてんだろ」
「そっかー。じゃあ、きょーちゃんはわたしとけっこんするんだね」
「なんで、そーなるんだよ! 」
ことののしつもんって、なんかいつも こたえ にくいんだよなー。
でも、おれは、そんなことののことがだいすきだった。
そして時は過ぎ、俺たちは高校生になった。
より答えにくくなった質問を琴乃はたずさえて――
幼なじみの考えていることが、最近ぜんぜんわかんねぇ! 中山道れおん @ponkotsu-iccyo-heyomachi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます