第3話
おばさんは、ここ何年もしてないであろう
正にハトが豆鉄砲を食らったように目を丸くさせていた。
いや、むしろ銃を打ち続けてきたおじおばに、直下型の
新型爆弾「RORIKON★」が直撃したのである、その時間、何分だったか?いや、数秒間の出来事に違いはないが、見たこともないモノホンの「RORIKON★」の破壊力におじおばのフィジカルは全て削られてしまったのだ。
おじおば「、、、」
先程までの営業スマイルは消えていた
おば「、、それは、いないわ」
そう言うと、おじおばは元いた段ボールと段ボールの間に並べたパイプ椅子に
座った。
僕も一言
俺「寒っ」
とパーカーのチャックを少し上げ、タバコをポケットから取り出し火をつけた。
そして勝利を確信した、「論破」いや、「青天の霹靂」と言う言葉の方が正しいだろうかそんなことを考えながら自称ロリコンの34歳は暗がりからメインストリートへと歩いていく
そんな中でも、色々なおばに声を掛けられたが、31歳をどうしても僕に
抱かせたいという組織の営業部の末端である。
彼女らは「大人の女の方が楽しい、知らないのは損してる」というミサイルを
もっている、長いので略すと「三十路ミサイル」となるわけであるが
僕は「RORIKON★」な訳だから、ニーズは永遠に交わることはないのである。
それで、繁華街でいきなりスナックに誘ってきたおばの話に戻るわけだが、その様な攻防戦の後だったから、その類いの人なのでわないかとの疑いをもったのだ。
しかも、今度は「31歳を抱きなさい」攻撃ではない。
「スナックへいきたいけど、貴方の部屋で飲んでも良い」攻撃なのである。
新種だ、まさに青天の霹靂である。しかも破壊力が初号機より格段に
パワーアップしていた。
もういい、正直に言おう。
31歳にしろ、このおばさんにしろ今はそんな気分ではないのだ。
安かろうが高かろうが、タダだろうが、こちらとコンビニに行って駅前散策を楽しんでいただけなのだ、、
しかも母とあまり歳が変わらない女性を抱いても、雑に扱っても良心の呵責に
悩むのは必至である。
ただ抱くという選択肢は現実的ではない、、
そんなことばかりを考えていた。
会話もあまりないのだ。
おばも何となく暗い顔をしている。
ん?ちょっとまてよ、、
家庭で何かあった、家出、精神的に不安定な人、考えれば考えるほどに正解がわからなくなる、、
頭は混乱したまま、繁華街の中心部まで歩いてきた。
俺「多分、この辺がスナック沢山あると思うんですよ。」
おば「私、青森わからないから、、でもきっと高いんでしょ?」
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