第5話 友達作りは戦争

帝都学園に入学して1週間。

僕はここである重大な事実に気づく。



「僕、友達居ないボッチやん!」



「そうだ!友達を作ろう!」


「オッケー!協力するよお兄ちゃん」


え!?真白さんいつからそこに?


(お兄ちゃん細かいことは気にしないの!)


こいつ!脳内に直接!?


~~~~~


「というわけでお兄ちゃん」


「はい」


「うちの学園の定期行事に参加しよ!」


「はい」


定期行事とは

帝都学園では月に一度高等部と中等部で行う

交流会のようなものである。

要するにでっかい合コンだ。


「今日の午前十時開始で午後七時まで行われるよ、ルールは制服禁止。以上!」


「制服禁止?」


「そうだよ」


「何故?」


「知らんな(某大佐並感)」


「oh...」


「真白」


「なあに?お兄ちゃん」


「服選び、手伝ってください」


「まっかせて!お兄ちゃん」


ここで皆さんに伝えておこう。

僕のセンスはうんちっちだ。

~~~~~~~~~~~~~



帝都学園内


時間は九時四十五分、開始十五分前だというのに驚くほど人が多い。


「人多過ぎて草。緊張で禿げそうだ」


「お兄ちゃん大丈夫?」


「まあ、うん」


「友達作り、頑張ってね!」


そこからの記憶は無い。

良く読んでくれた方は察しがつくだろうが

僕は緊張すると記憶が初代のファミコン並によく飛ぶ。


真白曰く、僕に話しかけてきた人のほとんどが女の子で、他の男子から凄い睨まれてたらしい。どうりで僕のTw〇tterがよく分からない人達からのDMだらけなのか...


まあ、男友達は出来なかったけど友達作りは成功したんじゃないかな。


「及第点、だな」


真白は次も参加する気らしい...僕込みで。


今日は過去最高に緊張したなあ。

正直、銃を向けられた時の方がよっぽどか楽だった。

はあ~寝よう。

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元英雄は失った青春を取り戻したい 大佐 @DF_Colonel

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