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アンタには関係ないことでしょ。
そうやって揉め事に首を突っ込むのアンタの悪い癖よ。
だってそうでしょう。圭一の時だってそうだったじゃない。
え? それ、本気で言ってる? 自覚ないの?
重症だわ。病院行った方が良い。
やっぱりね。
やっぱり、あの時アンタ洗脳されてたのよ。
じゃなきゃ、あんなこと出来ないもんね。
え?
アンタが圭一を××した話よ。
嘘でしょ……?
アンタ、誰にもバレてないと思ってたの?
私の部屋だったんだよ。
まずもって私が気づかないわけないじゃん。
じゃあ、後片付け誰がやったと思ってんの?
…………。
信じらんない。
いや、まあ、そうね。
アンタの言うことも尤もだわ。
なんで今更それを言うのって思ってんでしょ。
いいじゃない、時効よ、時効。
法的な……、ってそんなことはどうでもいいじゃない。
私も魔が差したのよ。
あの時はそういう気分だったから。早すぎる更年期って言ったら理解してくれる?
アンタも知ってたでしょ。
あいつ、浮気してたの。
結婚する前から。ずっと。
同じ研究室の後輩だって。ねえ、ホント俗物。
だからアンタが××してくれた時は、ちょっとスカッとした。
…………。
え、ちょっと。
なにそれ、何のつもり?
ちょっと待って。やめて。
目、イっちゃってるって。
本気なの?
可笑しくない?
私はアンタのためにやってあげたのよ?
今まで隠してあげたのよ?
待って、待ってよ。
嘘でしょ?
ちょっ、やめて――――――――――。
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