2019/09

2019/09/01

 夕方前に、母親をつれて見舞いに行く。

 その際、どうも元気がない


 話を聞くと、眠たいと主張しており、細かく聞き出すと、点滴の注射がうまく入らなくなってきたという事だったらしい。


 どうも、血管が脆くなっており、まっすぐ差し込むのが難しくなってきたとの事。


 そのため、身体に点滴用ポートを埋め込むという話が出てきた。


 たしかに、これならそういった差し込むのが難しくなった状況でも、問題なく投与できるという事になる。



 そうして、速め速めの対応をしていこうという事を話しておいたが、本人は眠たげに話を聞いている状態であるため、どこまでききいっていたのかが不明である。



──────────────────────────────────────2019/09/02

 午前中は仕事に向かうが、11時ごろに母親から電話がかかってきた。


 父親の借金返済期限が今日中でないといけないと。



 話を聞くと、今日中の利率云々の加算が発生するため、とにかく返す手続きがひつようであるという事だった。


 昼から早退をして、金融機関めぐりになる。


 ATMでの引き出しを行うにも、上限額にひっかかったのか、2度目の引き出しができず、振込を行おうと窓口に向かうと、本人(入院している父親)でないと振込手続きができないという話になり、窓口の人がどうにかできないか調べてもらい、振込書類を作ってもらい、ATMから振り込むという方式で何とかいけるとわかり、


 振込書類を作ってもらっては、ATMで振り込む形になった。



 そんなドタバタを行った後に、見舞いに行き、本人はケロッとしていた。


 が、あとから母親に聞くと、兄弟が見舞いに来てくれないのは、借金を黙ってたからだろうか・・・と、ネガティブなメールが来てたりしたという。


 ちなみに、母親は「バカちゃうか?」という返答をしていた。




──────────────────────────────────────2019/09/03

 今日は普通に出勤し、定時で退社


 退社した後、車のタイヤ交換だったので、車両を持ち込む。


 グッド〇ッチのATにしておいた。

 (ALL TERRAIN T/A KO2:LT265/70R16 121/118S LRE RWL)

 LTタイヤかつ、プライレーティングも10PRで、かなり頑丈だなぁと



 昨今、アスファルト道路がメインであり、未舗装道路を走ることが少ない点、その中で、大雨なので水没路(冠水路)を走る事があるのでマッドタイヤよりもこちらの方がよいと判断。


 ホワイトレターのマスキングは後日とりのぞくとしておいた。


 空気圧は、265/70R16で通常タイプが240のだったが、LTタイヤとなるため300としておいた。



 LTの荷重指数が121だったが、そうなると340にまで上げる必要になるが、もともとのノーマルでの荷重指数は112のため、そこまで要らないと判断。


 そうこうしてるうちに、かなり時間が過ぎ去っており、とりあえず母親をつれだして買出しをしてその日はおわる。



 父親から母親にメールで、兄弟(末)が子供連れてきたと喜んでいた内容があった。

 その際、飲みきれなかったヤクルトなどを持って帰ってもらったとも。



──────────────────────────────────────2019/09/04

 朝、普通通りに出勤して業務についていたが、9時頃電話がなる。


 病院から、様態が急変したとのこと。



 急ぎ早退しては病院へと向かう。

 病院に着くなり、父親はベッドで横になっており、集中治療用と思しきバイタル通信用端末が色々と取り付けられていた。



 本人は調子が悪いのか、から返事しか返ってこない。

 そうこうしているときに、看護師からの説明で、昨晩トイレに行き、そこからベッドに帰る際に気分を悪くし、コールスイッチを押したそのあと、意識を失っていたとのこと。


 ちょうど、偶然にも担当の外科医の先生が当直だったために、個室での処置となりそのまま翌朝を迎えたという事だった。



 9時に電話がかかってくるよりも、昨晩かかってきててもおかしくなかったのではと思ったが、本人は意識をもうろうとしてはいたが、意識を回復していたので、何だかなぁと



 検査の結果、貧血を起こしての意識喪失ということで、ふたたび輸血処置がほどこされるとのことだった。


 ヘモグロビンの値が6.4

 前日までは10.2まであったのに、急に下がるが、化学療法の副作用でこの症状が出る事はでるので、想定の範囲内とも説明をうける。


 そうして、とりあえず、輸血が来るまでは現状の様子見という形となった。


 本人は発熱しており、熱いと、手足が寒いともいっており、口の中が乾くので水をふくんでうがいをしたいという事だったので、飲料水を汲みに行っては、口をゆすいでもらった。


 その際に、氷を口に含みたい、1Fの自販機(カップタイプ)で冷たいお茶で氷てにいれれないか?と聞かれたので、本当に大丈夫かと思いつつ看護師に聞いてみると、そういうのを誤って飲み込んで、胃に刺激を与えるのはよろしくない。という事だった。


 そのことを伝えておくが、納得していない様子であった。


 そうこうしていると、母親が到着して、同様にその後に同様の説明を行う。



 本人の顔色は土色とでもいうか・・・どことなく血が足りていないというのが見るからにわかるほどであった。


 発熱のためか、汗まみれとなり着替えが無いという事で、急遽着替えを買いに行くことにする。

 また、預金通帳を渡されて記帳してきてほしいという事だった。


 そうして、服を会に向かう先はファッションセンターだ。


 4着ほど買い込み、いちど自宅へと戻る。

 ちょうど昼ぐらいになるから、一度昼食のために戻ることとなった。

 また、近くのATMで記帳を行っていたが、その中身の支払いの情報が怪しい。


 何に使っているのかわからない不明の支出がちょこちょことあったためだ。

 その内容もよくわからず、どうも病院内のATMでやりとりしている節があった。


 安静にしていなければならないのに、なぜATMで操作をしているのか。

 母親がとっちめる的な事をいっていた気がする。


 そうして、昼から向かうことになったが・・・

 雲行きが怪しい。


 ついでに実家の戸締り等していこうということで、住所からだれも住んでいない実家にむかい、戸締りなどをしていく。


 その際、父親の車で向かったが、この車で車高が低いので、冠水に立ち会ったらマズイと判断し、母親を実家に残してLC70へ乗り換えるために、住所の方へと戻る。


 実家に到着したころから、大粒の雨脚となり、雷を伴った激しい雨が降り注ぎ始めた。


 病院に着くころには、大雨状態で、駐車場から病院棟までの距離を走るのはアブナイと判断。


 玄関さきで母親を下ろして、自分は一度自宅へと帰る。


 案の定、豪雨のために道路は冠水状態となり、普通車が立ち往生していたりした。


 その横を冠水路の中をゆっくりと進んで進んで自宅待機とした。



 1時間ぐらいたつと、メールでバスタオルを至急もってきてというのが来たため、バスタオルをもっては病院へと向かう。


 この時間になると、雨脚は弱まっており、排水が間に合っていない水が道路にのこっている状態であった。


 本日二度目の見舞い。

 病室に入ると、輸血が始まって数時間が経過していた。


 看護師から、輸血の際に居てほしかったという事だったが、昼食に出ていたりしたのをしまったなぁと思う。


 そうして、輸血を行ってるなか、預金通帳等の話が始まる。

 どうやら、父親が隠し持ってる口座へ送金しているようであった。


 その通帳は見せたくないという事だけを強くいって、「もう、わいわい言うなや・・・なら、縁を切ってくれてもかまへん」という事を言い出し始める。


 こっちは、借金の話で大事になっていたのに、それはどういうことなのかと言いたかったが、今の状況が状況の為、それを口にすることなく飲み込んでおく。



 そうしていると、担当医の回診があり状況の説明を受ける。

・ヘモグロビンの数値が下がっているので、輸血をした

・現在は見た目的にはだいぶ顔色も良くなっている。

・いったん化学療法は中止。貧血の回復を待つ

・明日には血液検査で判断する。

・来週の月曜日に、外科手術を行おう(点滴用の埋め込みポート埋没手術)


 という事だった。このまま貧血の症状が治まれば、という話でもあったし、想定内の事でもあるとも言っていた。




 そうして、回診の担当医が去ると、手洗いに席をたっていた母親によばれる。

 看護師が呼んでいると。



 父親の病室から席を外し、看護師へと話を伺うと、「死に場所をどこにするか決めてくれ」と言われる。


 ・・・


 詳しく聞くと、今回の様に急変すると、命の保証が出来なくなるので、前もって決めておく形にしている。との事。


 一瞬、はい?という事になったが、こちらも役所仕事相手などしているので、話の内容は理解もできる。


 ので、家族間で決めていた、

 ・救命処置は願う。

 ・ただし、延命処置は断る(延命を停止させるのも大変だったため)


 という点を伝える。

 が、死に場所に関しては、家族で決めるわけにはいかない。


 本人に決めてもらうという事で、その場での回答は行わなかった。

 そうして、病室に戻った際に、輸血が終了し、本人の顔色もだいぶ回復したのを確認する。


 そうこうしていると、父親がお茶が飲みたいという事で、母親が病院で支給されているお茶のサーバーへと汲みに行った



 この際に先ほどの話をする。

 まじめな話がある。死に場所を決めてほしいと言われた。と


 「わし、そんなに悪いんか・・・」と、あの驚愕の表情を再び見せつけられる。

 が、その後、病院の立場として、今回の様な急変で取り返しのつかない状況に陥った際の、対処として書面報告が必要という事を強く言っておく。


 とにかく、入院などもサインが必要だし、最悪のケースに陥った際の決め事を作っておく必要があると。


 そういうと、納得した様で、そういえば以前の入院の時にもそういう決め事してたな・・・と思いだしていた。

 

 そうしながらも、「わしの余命はどれくらいや。」とも聞かれる。



 「治療をしなかったら六か月。治療をしても延命だけ」と嘘偽りなく答えておく。


 とくに、治療をしなかったら半年とし、治療するために貧血が邪魔してるとも言っておく。



 「そうか・・・延命か、一生かかわるんだな」と理解してもらえた?



 兄弟(末)の奥さんの父親も、同様に延命で生きている。

 副作用もあるが、数か月の余命から年またぎとなっているために、希望をもってもらっているとは思うが・・・


 そうこうしているうちに、母親も戻ってきて、治療なし余命半年は伝えて事を当人の前で、担当医が言っていたと追従してもらった。



 嘘は言っていない。

 言ってない内容もあるが・・・



 そうしてると、看護師が来られ、氷の件をつげられる。

 氷はステーションの冷凍庫で作るので、氷を作るよう気を持ってきてほしいと。



 あの容器、売ってるのか?と思いつつ、近くのデパートの100均コーナーみてくるかというはなしになり、買出しに出かける。



 容器を見つけて買い込み、ついでにバスタオルなりがほしいとの事で自宅にとりに戻る。


 再び見舞い(三度目)で、容器を看護師にわたし、バスタオルを渡しておく。


 普段と変わらないが、携帯の充電器をつけてほしいという事で、部屋にあるコンセントに充電器端末をセットし、コードをベッド近くへとタレ下げて置いた。


 照明つけて、カーテンの幅をと色々と言われるままに対処し、眠りやすい状態にしておいた。


 そうして、今日は帰る事になった・・・



 帰り道、買出しを行うが、二人ともどっと疲れたという感じで、何かを作る気力もなく、出来合いのモノを買って帰るという恰好になった。



 明日以降、何事もなければよいのだが・・・



──────────────────────────────────────2019/09/05

 普通に出勤し、帰りに見舞いにいく。

 とくに問題はなく、普通といったところ


 追記する事があるとすれば、埋め込み型カテーテルを来週の月曜日に行うことになった話である。


 点滴と輸血で、両腕の血管がボロボロになってきているため、対応をする必要があるとの事だった。


 その説明は、明日、自分の定期健診の後におこなう形となった。




──────────────────────────────────────2019/09/06

 本日は、自身の定期健康診断のために、同じ病院へと向かう。

 その際、母親を連れていき、いったん別れる。



 採血の際に、とりにくかったため、左腕失敗、右腕失敗、右手の甲成功という感じで、三度さすことになった。


 刺した後に、グイッと針を動かすのはやめてほしい。

 何気に痛い。



 担当医は、父親の主治医のために、自身の事が終わると、すぐに父親の話となる。

本日、外科医から手術の話があるためという話をする。


 自分の健診が終わり、父親の病室へ向かう。


 母親と合流し、看護師に話を聞くためにと連絡を入れる。


 しばらくすると、父親同伴しての説明を外科診療室までということになり、車いすでの移動となる。



 外科診療室にいき、手術内容を説明される。

 内容的には、事前に調べた内容のままだった。


 心臓に近い静脈にカテーテルを差し込み、ポートを胸のところに持ってくる。


 術中のミスでおこりそうな事の説明、肺を傷つけて気胸になることや、動脈を欠損する場合もあるなど、最悪の説明をしてくるのは、病院や医師の立場から必要な事である。



 本人も、延命をするという手術と理解しているのか、延命のためですね。と医師に言っていた。


 その後、病室にもどり、サインとハンコを本人と自分が行う。



 帰り際、ラジオが欲しいという事だったので、ヤ〇ダ電気に立ち寄って、ラジオを購入。


 少し大きめにしておいた。

 視力もよくないので、文字が大きめがよいだろうという判断である。

 


──────────────────────────────────────2019/09/07

 午前中、下の兄弟家族が見舞いにいったみたいであり、本人から母親宛にメールや電話が色々きていた。


 段ボールの処理を兼ねてと、ラジオを持参で父親の病室へと見まいにいく。


 途中、あまりの暑さにダレたので、ミニス〇ップでソフトクリームを買ったりした。


 病室に入り、ラジオの設定を行う。

 が、AMがほとんど入らない。

 FMでチューニングするが、本人はNHKは夜中止まるから民放の方を当ててほしいという事を主張してきたので、とりあえずFMの民放局にセットはしておいた。


 その後は帰宅して、時間をつぶし、夕方の自動車メンテの予約にあわせて、車を持っていく。


 ディーラーの担当者は、父親の事を知っているので、胃癌で入院中と伝えている。

 父親の車は、特に問題もなく終了。

 そのまま帰宅すると、下兄弟が自宅へと来て、実家のソファーを持ち出す手伝いを依頼する。

 自宅のソファーは本人の家で使うという事になったため、持ち帰ることになった。


 その後は、下の兄弟家族(嫁さんはライヴに行ったらしい)で、甥っ子たちと有るもので夕食となる。




──────────────────────────────────────2019/09/08

 朝早くに血管がボロボロのため、点滴が失敗したとの連絡が入る。


 また、午前中に鼻毛用のシェーバーが届く。

 父親が鼻毛がのびて困るとの事でAmaz〇nに手配していたものである。


──────────────────────────────────────2019/09/09

 今日は手術の日である。

 会社を休んで午前中に母親と共に顔を出しては、手術室へ向かうまでの見舞いをしていた。

 道中、農協へ支払に一旦寄り道をする。


 いざ手術室へ赴く父親をみおくると、することがなくなる。


 そのため、病院内の喫茶店で朝食をとる事にし、トーストモーニングを頼んで時間をつぶしていた。


 そうして、ある程度時間がつぶれたら、あとは病室に向かって待っていたら、1時間ぐらいで戻ってきた。



 局部麻酔による埋没カテーテルという事で、足に刺さっていた点滴が取り外されて、胸部のポートへ接続しての点滴へ変更した。


 その際、着替えるという事で着替えを行う。

 ひと段落したら、ちょうど昼ぐらいになる。


 「わし眠いから寝る」という事で、夕方ごろにもう一度見に来ると告げては病室を後にした。



 昼をどうするかと母親と相談したが、天気も快晴だったので、観光地となっている展望台のある山に車で登ってみる事にした。



 展望台のところの喫茶スペースには昼食もとれるので、そこで昼食をとる事に。

 ふたりして、カレーを取った後は、有料の展望台に登っては市内を一望していた。


 快晴であるために、街並みというよりも、海が綺麗だった印象だ。


 「すごい綺麗やねぇ」という母親の言葉


 気晴らしに連れてきて正解だったかもしれない。



 展望台を後にしたのちは、家に戻って二人して仮眠

 3;30ぐらいに起きだして、再び父親の見舞いにむかう。


 まだ眠たそうな表情だったが、一応は何とかなっていそうであった。 



 帰りに実家や買い出しも行う。



──────────────────────────────────────2019/09/10

 会社にいると、昼に電話が鳴り響く

 母親からの電話


 病院から連絡が来て、父親の体中が10kgも増えており、むくんでしまっているという事だった

 父親は、腹水か?という事で聞いていたが、看護師にむくんでいるだけです。という事を告げられたらしい。


 話を聞くと、排尿がうまくできていないという事で、利尿剤を投与する事になったとの事。


 看護師の人が、担当の看護師に、尿チェックと体重チェックを何故していなかったのかと注意していたとも言っていた。


 会社帰りに見舞いに立ち寄ると、母親と廊下でばったり


 話を聞くと、絶食中だった父親が、一週間ぶりの排便の兆候が表れたので、携帯便座にて行っている最中だった。



 部屋の中は臭いとの事で席を外してほしかったらしい。



 そうして、母親と休憩室へ向かい、そこで談話をしていると、父親は夢をみたそうだ。


 今年初めに亡くなった婆さんが出てきて、実家のガス窯でご飯を炊こうとしていたと。

 そのゴハンでおかゆを作ろうともしていたと。


 「婆さん、もう死んでるんやで?あとは自分(父親)がやるから」「へぇ・・・そうなんか」と会話をしながら、実家の居間にある布団へと寝かせ、自分(父親)はガス窯へと点火作業をして火をつけて戻ると、婆さんが居なくなっていた。


 と、


 母親は、婆さんが父親の面倒を見ようと、おかゆを作ろうとしてたんやね。という事だったため、父親は、実家の仏壇に供え者しておいてほしい(おかゆ)という事だった。



 そして、8月分の請求書が着たということで、金額は96000

 一応は残してある分で何とかなりそうで助かった。



 そうして、時間が過ぎ去ったので、病室に戻ると、 8日ぶりに出せたわという父親がいた。


 見ていると、元気そうにしていた。

 点滴場所が埋め込んだ胸元になったため、両手、両足が動かせれるというのが、よっぽどきいたという印象である。


 たわいない会話をしながら、病室を後にする。


 そして、病院への支払代金を引き落とすために郵便局へと向かい、スーパーで買い出しを行う。


 その際、実家の仏壇に供えるおかゆ(レトルト)を購入し、帰り際に実家にむかってお供えをしておいた。



──────────────────────────────────────2019/09/11

 会社帰りに見舞に行く

 父親はベッドで横になっていたが、はっきりと起きていた。


 そこで、たわいもない会話をしているが、飲み物を飲むのを起き上がらずに寝ながらとるのは、そろそろやめようやと言っておく。


 家に帰る気概があるのに、横になり続けているのは、手術痕が痛いからというのは分るが、動かせれる場所は動かさないと筋力が衰えているのが、目に見えてわかるほどに酷い有様である。


 8月分の病院の明細書を見て、点数が7万とんで500点ほど、これで9万6千円か・・・と明細を見ていた。


 一番大きいのは、輸血

 四袋分で一気に跳ね上がっており、次に高いのは投薬費で、入院費がどっこいどっこいといったところだ。


 絶食中のために食事をほとんどしていない為に、その食費の費用が中途半端になっているといったところである。


 そして、治療に関してだが、栄養バランスが崩れており、採血の結果が一般的な数値にはやや届いていないという結果で、たんぱく質を点滴で入れる事になっていた。



 腎臓が邪魔をしているのかもしれないという話もチラリと耳にするが、どうなのか・・・



 握手をすると、手は温かく、前日の冷たい手ではなかった。



 帰りに母親と家で使わない物を処分するかどうかともめる。

 特に、実家に関しては古い家具(明治・大正時代)の年代モノがゴロゴロ眠っている。

 それらを古物で売り払おうという話があるが、それを願った兄弟が仕事の都合上行く余裕が取れないとかなんとかで、その時間が取れない事に苛立っている様子であった。


 ここら辺、あとからでもできる事でもあるのに、父親の余命が無いと決めつけて行動している節があるというか、そういう考えで行動をとろうとしている。


 それならば、父親の車も処分する事も視野に入れないと言ったのだが、それは父親がショックを受けるから駄目という、何というか、処分の目録つくるには必要になるのだとは思うのだが・・・


 父親は体調がよくなったら、自宅に戻るつもりであるが、寝室のある二階には住めそうにないために、一階の部屋を使う予定になった。


 遠隔ブザーを置いて、二階の母親のところに置いておいてほしいといっていたりするが、本人、足腰の筋肉を鍛えて動く事をしないといけないのをわかっているのだろうか・・・?


 寝たきりになる予定にしか思えない・・・



──────────────────────────────────────2019/09/12

 出勤し、昼休みに母親から電話が鳴る。

 父親から連絡があり、母親に来てほしいという事だった。


 どこか慌てている格好で、要領がつかめない内容を言っていたので、ひとつづつ聞き出していくと・・・


1:父親から来てほしいと連絡があった

2:自分には黙っておいてほしいと

3:話の内容としては、治療方針に関しての話らしい

4:なので、帰りに病院によってほしい


 感情的になっているために、落ち着かせようとしてみたが、こりゃダメだと思いつつも、聞き出せたのは以上のことだった。



 今後の治療方針に関しての打ち合わせを聞かせたくないのか、有給を取るのに引け目を感じているのか、その両方なのか。


 とにかく、コッソリ行くこともやめ、任せる事とした。



 帰り、病院によってみると、先生の都合がつかず、話合いは無かったと説明を受けた。

 「忙しいんやなぁ」という事らしい。



 まぁ、そういう事にしておいて、たわいもない日常会話をしておいた。



 その後、帰る際に手足を触ってみる、以前の様に冷たいという事はなかった。





 帰りは外食

 気晴らしも兼ねるため、いつもの中華料理店へ

 ここには、母親の好きなメニューがあるので、それを選んだ




 本当に、悪い方向にならない事を祈りたい



 ただ、この日、自分の体調がおかしくなっているの気づく

 夜、寝ていると心拍の状況がおかしくなっていた。


 いつもの期外収縮なので、起き上がって落ち着かせる呼吸法を行い、状況を整えると、自然と収まっていった。




 やはり、身体のどこかにストレスをかけているのだろうか

──────────────────────────────────────2019/09/13



──────────────────────────────────────2019/09/14

 連休初日となる今日は、ごみ捨てと自宅内でのちょっとした整理

 そうしていると、昼頃に下の兄弟が甥っ子をつれてやってきていた。


 この日は、夕刻ごろまで自宅ですごし、夕方になったころ合いに甥っ子を連れて見舞いに向かう。


 甥っ子はこちらの車に乗り込み、下の兄弟は自分の車で移動する事になる。

 途中、通帳の記載をという事で、色々とよってから向かう事になる。


 本人にとっての孫が来ているためか、どこかしらテンションが高い状態であった。


 甥っ子の数字が苦手があったため、ちょうどカバンにトランプがあったためにそれをつかって遊んでいた。


 当初は数字と順番がわかっていなかったようだが、終盤ではようやく理解し始めていた。


 そうして、数十分の話をしてから帰宅する。





──────────────────────────────────────2019/09/15

 夕刻ごろに見舞いにいく、たわいもない会話をしていく。

 むくみも取れ始めており、手足があたたかい状態だった。


──────────────────────────────────────2019/09/16

 昨日と同じように、見舞いにいき、たわいもない会話をしている。

 どことなく疲れているようにも見えたが、気にくわない事がおきたら、こういう感じである。


──────────────────────────────────────2019/09/17

 抗がん剤による治療が遅れている状況のまま、二週間が過ぎた。

 この状況でも、腎臓に負担がかかるという事で利尿剤投与が停止される。



 体重やらの測定を行っていないという状況で、むくみが発覚してという、病院側の不手際を見受けられる点が気になる所。



 そうして、いつも通りに見舞いをしていたが、抗がん剤治療が開始されるのは、本日の血液検査の結果次第らしい。


 良い結果になっていればと思っていたが、タンパクが足りないという結果で、他は通常よりも低いという感じらしい。



 日ごろの体調が悪かったのも、ここら辺が低い値だったからなのではと思えてしまう


──────────────────────────────────────2019/09/18

 会社帰りに病室へと見舞いに行く。


 普通に当たり障りもない会話をしていたら、担当医から話があったと聞かされた。



 自分の事に関して。

 自分の定期健診での担当医と、父親の担当医が同じ人であったため、そういう話の流れになったそうだ。


 肉が好きだろ?油が好きだろ?ホルモン好きだろ?やっぱりな。魚を食べなさい。と言われたそうだ。


 父親の事はどうなってんだか、それとも気を利かせていたのだろうか


 明日、CT検査をいれるという事らしい。

 よくなっていればいいが・・・


──────────────────────────────────────2019/09/19

 本日は見舞いにいくことはない。

 買い出しに母親をつれて会社帰りの夕刻時間にあちらこちらへと回っていた。


 母親あてに父親から連絡があった。

 抗がん剤治療を再開するとの事。

 前回のは強めだったために、貧血症状が強くでてしまった可能性があるので、今度はすこし弱めのモノで再開するとの事だった。


 見舞いにはいっていないがCTの検査結果など、どうだったのか気になる所ではあるが、治療が再開されるというのは、多少なりとも吉報と思いたい。


──────────────────────────────────────2019/09/20

 会社帰りに見舞いを行う


 また、母親から上兄弟が、今月末のいつ帰ってくるのかと気にしだしていた。

 メールで問い合わせては、仕事だ!!と怒られていた。


 母親は、最近思い付きで行動している節が強く、急がないとと焦っている様子でもある。


 落ち着いて、順番と段取りを決めて消化していくしかないと言っても、急がないとと、急がないと・・・と焦っている。


 どうにかならないものだろうか。



 父親の車にガラコ塗布と、ブレーキダストの掃除を言われる。

 どちらも、自身の車の時についでにやっているので、やってあるとは言ってある。


 自分の車も、ブレーキダストが酷いので、数か月に1回は清掃する。

 そのついでに、父親の車も一緒にやっておいてはいるが、うーむ・・・

 ここまで酷いと、大丈夫なのかと思ってしまう。


 また、薬剤を買っておくか。



──────────────────────────────────────2019/09/21

 下の兄弟が見舞いに行っていた。


 甥っ子が運動会で踊る踊りを見せるという事だっただが、うまく踊れていなかったのは、置いておこう。




──────────────────────────────────────2019/09/22

 午前中は、墓参り。

 下の兄弟も遅ればせながらもやってきては、墓参りに行ってた。


 昼から、帰ってきた上の兄弟と母親が、実家の整理に赴いた。

 その間の自分としては、部屋の片づけをしておく。


 たまった雑誌の整理をいそしんでいたが、電話が鳴り、燃えるゴミの処理を言われた。


 祭日の受け入れはしているが、焼却場の受付が16:00までのはずなのに、15:30に連絡をいれられたら、たまったものではない。


 急いで積み込んで運び入れるが、時間ギリギリの人は他にもいるようで、順番待ちをする始末となった。



 そうして、今日の分の片づけが終わったら見舞いにいく。


 抗がん剤投与(初回とは異なるモノ)が再開されてから、むくみが酷い。


 特に足が顕著であり、顔にもやや顕著に出ていた。

 特にひどいのは目の下のくま。


 異様に黒い感じになっていたが・・・大丈夫なのだろうか。


 ここ最近、一気に老け込んでいる感じもするが・・・



 帰りが異様に西日で異様にまぶしかったので、オーバーサングラスを注文しておく。

 バックミラーをワイドにしているために、サンバイザーが下ろせない欠点が発覚したが、ちょうどいいのでサングラスを手配。



──────────────────────────────────────2019/09/24

 今日は、下の兄弟が休みという事だったので、送迎等を任せる形となった。


 仕事も定時にあがり、そのまま帰宅する。


 帰ってから父親の状況を聞いてみると、主治医からは良くなっているという言葉が聞かされたという。

 が、CTの結果ではなく、見た目の話の事なので、むくみがメインだろうと思う。



──────────────────────────────────────2019/09/25

 上の兄弟が返る予定日で、病室で待ち合わせとしていた。

 仕事帰りに見舞いに行くと、病室にて、寝たきりの父親がいる。


 表情的には気分が悪そうには見えないが、目の下のクマが異様に黒い

 本人的には、問題がなさそうであるが、見た目的には何というか・・・


 着替えをするらしいので、いったん退出。

 ある程度してから戻ってから、挨拶を済ませて駅まで送る。


 駅の裏口ともいえる場所にて、上の兄弟を送る恰好になる


 帰りは支払の為にコンビニにより、郵便局のポストへと投函。

 いつもの通りといえば、いつものとおりである


──────────────────────────────────────2019/09/26

 会社帰りに見舞い。


 もう通い慣れたというか・・・慣れているのはどうかとも思うが。


 入って草々、実は胃潰瘍じゃないのかと父親本人は言っていたが、母親が細胞分析でガンってわかってたでしょう?と言っていた。


 父親本人は、まったく痛みが無いそうだ。

 なので、聞いていた事を口にする。



 痛みを検知する痛覚を侵食していないから痛みが無い。

 痛みだしたら、四六時中痛む。

 出血も、動脈に癌細胞が食い破ってないから大きな出血がないだけ。

 もし、動脈を破ってたら、吐血してる。

 主治医も言っていたが"運"の要素しかない。


 と、

 痛みがある=病気

 そういう図式なのだろうが、痛みがない病気もあるを忘れているのだろうかとは思う。


 母親から、直すには本人の意思が重要であるとも伝えていた。

 確かに、主治医の先生もそう言っていたのは確かである。



 その後、何かあったのかを聞くと、むくみが偏っているという事らしい。


 どう考えても、横向いて寝てるからだろうとしか思えないので、そう伝えたら「正解」とか言われる。


 クイズ形式だったのか?と思いつつもその日の見舞いは終了


 帰り道はスーパーで買い出しをして帰宅する。


 そういえば、クイズ形式などで冗談を口にする様にはなってきたのかなと


──────────────────────────────────────2019/09/27

──────────────────────────────────────2019/09/28

 自分は出勤日だが、下の兄弟が土曜の休みの日の為に、母親の足替わりになってもらった。


 また実家の片付けも手伝ってもらっていた。


──────────────────────────────────────2019/09/29


 実家の片付けのゴミを焼却所へもっていくという予定を立てていたのだが、母親が連日の暑さにまいったのか、重い腰をあげることがなかったため、ごみ処理は中止となる。


 その足で、実家に向かい、水道(井戸水)を流しておく。

 しばらく流していなかったのか、空気を噛んでしまっていてなかなか出てこなかったらしい。



 その後、見舞いに行っては、着替えなどを行い買い出しをして帰ってくる。



──────────────────────────────────────2019/09/30

 会社の帰りに迎えに行く

 下の兄弟が送迎してくれたようである。


 父親の話し方は、とくにきになる点もなく、普段通りといったところだったが、顔色が悪いというか、土色というか、そういう感じであった。


 微熱(37.2度)が続いているという事で、だるいという事であった。


 抗がん剤による副作用に、好中球が低下して発熱が起きるというのを、読んだ記憶があるので、その事を説明しておく。


 そういえば、父親は扁桃腺の摘出手術を受けていた。


 当時の医学では、それが当たり前的な事であったが、今の医学では温存したままでの対処療法の方向だったと記憶している。


 雑菌がなりが体内に入りこむのを防ぐ役割があるとか



 そういう器官が無くなっているから、余計に気を付けなきゃいけないという事を伝えると、嫌そうな顔をしていた。




 そういう身体になっているのだから、仕方ないと割り切って対処していくしかないのだが、とてもめんどくさそうな表情をする。


 今まで、そんな事をやっていないから、これからやらなきゃならないという行為に、本人はめんどくさがりを発動してしまいそうだが、自身の命がかかっているという自覚をもってもらいたい。



 電動シェーバーが壊れたとの事。


 帰り道Y電気に赴いて買っておく。

 その際に壊れた扇風機の代替品を購入。


 有機ELテレビのポイントで購入する事ができた。



 自分としては、残り1となっていたメガドラミニ(2P)を衝動買いしてしまう。


 ダメだったなぁ・・・ダメだなぁ・・・





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る