第4話 日々の食事
うちの旦那様は食事を出すと必ず、
『あぁ、ありがとございます。』『うわっ、すいませんこんなに凄い食事を出して頂いて』『こんなに手の込んだものでなくていいのに。』
などと一言言ってくれる。
ずっと有難く受け取っていたのですが……。
ある日、
『いっつも言ってるけどさぁ、こんなに贅沢なご飯要らないって!一体いくら食費にかける気なの?!ほぼ毎日肉ばっかりで!しかもこれみよがしに手の込んだ料理ばっかりそんな時間あるならもっと他にやる事あるでしょ?!もう1時間長く働くとか、勉強するとか!』
『はぁ……突然どうした?』
『いや、前から言ってたじゃん!毎日毎日!言っても全然改善しないんだもん!なんなの?』
『言われた?もしかして凄い食事とか言ってたヤツ?いやー、全然気づいてなかった。っていうかずっと褒められてると思ってた笑。んで?贅沢って?』
『いつもこんなに凄いの作ってて無自覚なの?』
『そんなに凄いかなぁ?なんちゃってアヒージョとチキンソテーとシーザーサラダだよ?』
『凄いよ!どんだけ手間かけてんのさ!』
『15分』
『へ?』
『全部で15分で作った。ちなみに材料費は200円。アヒージョの具(エビとイカ)は義おじさんからの頂き物で、もも肉は100g44円で二人分で約200円、サラダの具(レタスとトマト)はお義母さんからの頂き物。』
『……嘘でしょ?!』
『ちなみに、毎日二人分でどんなに高くても500円以内だからね。信じても信じなくてもいいからご飯食べちゃって。冷める……色んなものが(意味アリげ)』
〜次回予告〜
第5話は番外編です。
次のお話しは旦那がやらかした話しではなく、何故旦那が日々の食事にあんなに文句を言ったのか判明したお話しです。
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