第3話 カレー
仕事から帰ってきた旦那が今晩はカレーがいいと言い出した。
もう晩御飯は出来ているし、それに材料無い、今からだとに1〜2時間かかるけどと言ったところ、
『は?なんでたかだかカレー作んのにそんなにかかるの?!そんなに凝ったやつじゃなくていいんだって!うちの母さんならぱぱっと15分位で作ってくれてたよ?母さんに電話して作り方聞きなよ?うちの母さんのカレーマジで美味しいからちゃんと作れるようによく聞きな。』と言うので義母にTEL。
『もしもしお義母さん。夜分にすみません、嫁です。今大丈夫ですか?(かくがくしかじか)でぱぱっと作れるカレーの作り方教えて貰ってもいいですか?』
すると
『え?そんなの出来ないよ?カレーなんて普通に作っても1時間位かかるから。』
それを聞きすぐさま旦那の所へ行き電話をスピーカーに。
『お義母さんすいません、もう1回御願い出来ますか?』
『え?だから出来ないよ?カレー作んのにどう頑張っても1時間位かかるから。』
するとびっくりして旦那が
『いやいや、何時も作ってくれてたじゃん!仕事から帰ってきてぱぱっとカレー出してくれてたじゃん!』
『いやいや、あんたこそ何言ってんの?そんな事してないよ!そもそもあんたが物心ついた時には確かにジジババが味濃いやつとか医者に止められてたから家でそういうの作ってないと思うけどね?』
『いやいや、食ってたったって!特に残業とかで遅くなった時とか姉さんと俺はこれねってカレー作ってくれたじゃん?!』
『えぇー?……覚えてないなぁー……あっ、あぁーあれか、あれね。』
『ほらな、あったろ?なんだよもうボケたの笑』
『ふふっ、っていうか……作って無いから。それね、』
『『え?』』
『それ……ボンカレー笑』
『( ゚∀゚):∵グハッ!!笑笑笑笑笑笑!ボンカレー笑笑笑笑笑笑!美味しいですよね、ボンカレー笑笑笑笑笑笑』
『そうよね笑!美味しいわよね、ボンカレー笑笑笑笑笑笑!』
こうしてお義母さんと私の笑い声が響く中、旦那、膝から崩れ落ちていきました。
そらそうですよね。ずっとお袋の味だと思っていた美味しいカレーは、実はボンカレーだったんですから笑
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