たくさん眠ってしまうときは、だいたい、生きていたくないときだ。

たくさん眠ってしまうときは、だいたい、生きていたくないときだ。


被害者根性が抜けない自分はゆるせるけれど、そうやって自分をゆるしてしまう自分はゆるせない。


私は肯定されている。ちょっとは安心して眠れそうだ。


結局寝つけなくて、本を読んでいた。山本文緒の『ファースト・プライオリティー』。さまざまな三十一歳が、そこにあった。三十一歳ねえ……私はどんな三十一歳になっているのだろう。三十一歳の菜月。なんだか楽しみである。三十一歳になったら、もう一度読み返したいなあこの本。


もうなにもかもが煩わしい。


消える宣言してきた。ちょっとすっきり。ちょっとだけね。

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