なんでもメモ20170112

『この世界の片隅に』を観た。○○と。

なんというか、もう……すごすぎて。なにがだろう。世界の見えかたも、なんもかも。

観た直後に○○から「険しい顔してる」って言われたくらいで。私が険しい顔することなんてまず、ない。

なんも言えんくて。映画館を出るあたりでかろうじて言えたのが、「なんか、なんといっていいかわからんのだけれど……」だった、気が、する。

でも、なんか、ぼんやり思っていまも思うこと。

この映画を観て、それでも戦争は必要だ戦争は楽しい戦争をやれ、なんていうやつがいたら、そいつと私は異質だから、私は論理の力でもってして全力でそいつを叩きのめさなければいけない。

すずさんも。はるかちゃん(だっけ?)も。お姉さんも。ほかのひともみんなみんな。

あのひとたちが救済されない世界は正しい世界ではない。

そのためならば私は戦う。戦わなければいけない。ただしけっして暴力にうったえかけはしない。

物語にすることでできる戦争があるはずだ。



相対化せざるをえない。経験があると。

絶対といえるものはもう手に入れてしまっているから。それは物語であったり、人間であったり。愛であったり、感情であったりもする。

けれども『この世界の片隅に』を観てしまうと、すでに相対化を覚えてしまった自分がなんだか、嫌になる。

すずさんみたいに、すずさんがふとんを殴りつけるみたいに殴りつけたくなる。あの、火事のところ。



「ゆるす」「赦す」「許す」

このみっつが未分化な状態は私「ゆるす」っていってたんだなあなるほどなるほど。

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