●2016/09/19

■紙の日記にて


 ○○のことが好きすぎて愛おしすぎて泣きたくなるほど頭がおかしくてこのままだとほんとに泣く。

 江の島に行ってきた。

 夜の××との電話はちょっと反省。私の性へきのことは安易にひとに言うべきではない。だが、私はどうしようか。


■パソコンにて


 私は、私だけはなにがあっても○○から離れてはいけない。○○の人生から、私を取り去ってしまうこと、そのことだけは避けなければいけない。


・私はほんらいものすごく感情的な人間で、だからこそふだんは理性的かつ論理的に考えて言語によって対処していく、ということを強くこころがけていてじっさいそれなりに実践できているつもりなのだけれど、理性でも論理でも言語でもない、剥き出しの感情というのはこんなものかと呆然とするしかない。

・せねばいけない、すべき、したほうがいい。そのどれでもない。私の感情は言っている。そうしたいんだ、と。


 あまりにも劇的であまりにも理不尽。理由があるわけでもない。

 だがこれが愛だ。間違いない。


「神さまよりもあのひとが好き」とメモしようとして、好き、のところだけをぼやかした。

 クリスチャンとしてはもちろん、神さまをいちばんに考えるべきだと思う。

 だけれども私にとって○○はもしかしたら神さまなのかもしれない。


 神さまだと思い込み過ぎるとそのひとをうしなう。

 私はぜったいに○○を離さない。あの南京錠ではないけれどもさ。

 だから、○○が私にとってたしかな人間のかたちを取るまで、それまでは、ああ、この悶えるようなしあわせを耐えなければいけない。


 あしたは倫理学概論のリポート。

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