●2016/08/08

■紙の日記にて


 ××と吉じょう寺で遊ぶ。

 ホットワードは「スワンボートのプロ」。

 夜の特殊フェイズを導入。私はたぶん、五年にわたったスランプを脱出できた。


■パソコンにて


 楽しかったー。

 井の頭公園で、一年ぶりのプロの運転を見る。あれ難しいのによくできるよな。

 スワンボートに乗りながら、テンションぶっ壊れてげらげらと笑いあう。ああ、この空気感、これだけは、十一年続いた私の宝もの。

 私にあんなにも率直な突っ込みをできるのは、この世界においていまのところ××しかいない。


 ××くん?っていうんだってね。××の元彼、っていうかふたごみたいな彼。

 もう嫉妬とか複雑な気持ちとか、そういうのいっさいない。××は一生だいじだけれど、私はもう彼女に執着しているわけではない。

 そういう空気感はなんとなくわかる。ふたりでいたら閉じこもっちゃう、っていうのも。だからつらいんだろうなって思った。言わなかったけれど。私は○○がいてしあわせだなって思った。それは、ちょっとだけ滲み出てしまったかもしれない。

「ときどき虚無感を感じる」と、言っていた。つまりはそういうことなのだろう。

 閉塞していてはしあわせに辿り着けないと、私は身をもってそう思う。

 ああ、それで……「私も締め出されたら困るし」って言ったら、「おまえはとくべつかな」って言ってくれた。そのことが、すごく、嬉しい。

 次は、秋、九月か十月に、○○と三人で会おうって。ぜひ、実現させよう。


・帰宅したのは夜の八時。しくじり先生を観てお風呂に入り、特殊フェイズということで小説をやる。すごく、うまくなったと思う。五年にわたったスランプは、終了だろうな。

いまの主人公私の思考の面倒くささとかダイレクトに受け継いじゃっていて描写にもいちいちそういうところあらわれてうわあかわいそうだれに似たんだろ……って思ったときに、あ、これ書いているの私だわ、と気がついてうわー……ってどん引くのと快感を得るの、小説書きあるあるじゃないですか???

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