●2016/07/23

■紙の日記にて


 昼はサイゼで勉強あんどトーキングの見直し。××ちゃんと××ちゃんのおみまい。

 ××さんと電話した。12月××を目標にやっていきたい、とのこと。

 病院からは荒川の花火が見えた。あのうつくしい花火を、私はきっと忘れないだろう。


■パソコンにて


 いやあ……嬉しさの前に来たのは、戸惑いだった。

 ほんとうにこれが出せるのか。××できるのか。本のかたちになるのか。

 けれど、実感が涌くにつれ、嬉しさを感じてきた。

 嬉しい。

 私は間違っていなかった。

 闇のなかを進んでいるかのようだった。けれどデカルトの言葉にある通り、ひたすら突き進んでいればいずれは森の外に出る。そういうことだ。私はどこかにたどり着いたのだ。

 がんばろう。

 本気を出そう。

 8月10日までには決着をつけよう。


 本を読みまくって、メモをしまくって、バトルシーンを書く。

 どうか冷静になって、私。これは冷静かつ慎重かつ計画的でないと成し遂げられない仕事だ。きょうだけは手放しで喜んでいてもいい。けれどあしたからは冷静でいないといけない。まずはテストのことを考えること。小説と同時並行してはいけない。テストを全力で片づけて、全力でトーキングに取りかかろう。


 ありがとう、トーキング。

 流星、藍子、トーキングのみんな。

 きみたちにはずいぶん手こずらされたけれど、きみたちがこの広い世界に出発する日が来るよ。きっとね。ううん、私がかならずきみたちを広い世界に連れて行ってあげる。


 ありがとう。

 ありがとう、ありがとう。

 ほんとうに……。

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