第4話 できるだけ分かりやすく伝える
ちゃんと学校に行っている人であれば、論理的に物事を考えるか習慣が非常に強いと思います。学校教育は論理的に物事を考える習慣を絶対に身につけてくれるのです。ただし厄介なことがありましてね。芸術家にとってこれは相性が最悪なんです。論理性というものが詩的な感性を破壊するということは昔からよく言われていることです。僕が実際にそれを経験してきました。まあゲーテみたいに、詩人でありながらも自然科学に携わった人もいますが。
学校に行ったのであれば、できるだけ分かりやすく伝えることがとても重要なのではないかと思います。社会ではそのことがまさに、暗黙の了解になっているはずです。まあ、未だに社会に出ることができていないこの僕が言えることではないのですが...
芸術家はこの掟を絶対に守るべきではありません。誰にとっても分かりやすく物事を伝えられるような言葉遣いで日々暮らしていては、芸術性が無くなってしまいます。芸術的な感性というものは、いかに言葉の魅力を引き出すかということにかかっています。あなたが実際に詩を書いていらっしゃるのであれば、それがはっきりとわかるはずです。詩を書くことによって、我々はようやく論理性から解き放たれることができるのです。主観的だの客観的だの、そのようなややこしさから全て解き放たれるのが、詩です。 まあ、詩は主観的ですが...とは言っても、詩というものが何なのかまだ分からないんですよね。果たして全て主観的なのかといえば、それはそうとは言い難いものです。ぜひショーペンハウエルの「意志と表象としての世界」という本を読んでみてはいかがでしょうか。
ちょっとまとまって文章が書けたので一安心です。
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