最終日(前編) 告白②
破裂してしまいそうなほど激しく脈打つ心臓を押さえつけ、精一杯の友達を演じる。
「【今は部活に集中したいからごめん】って」
「・・・・・・そっか」
それ以外にかけてあげられる言葉が見つからなかった。私はこういう時に役に立たない。そもそも、こういう経験がない私が何を言っても・・・・・・。
「さやか、付き合わせちゃってごめんね」
「いや、それは全然大丈夫。てか、私こそ何もしてあげられなくてごめん」
「そんなことないよ。本当にさやかがいてくれてよかった」
泣きたいはずなのに、笑顔でそう言ってくれる那智の優しさに甘えてしまう。今、伝えれば・・・・・・何回も何回もイメージトレーニングしていたように、格好をつけて
「私なら、那智を泣かせたりしない。・・・・・・私にしなよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます