［LGBT 異常？］と検索すると、目につくのは［「LGBTは異常」と○○議員が発言］や［LGBTは異常だと思う］といった見出しのものばかり。その中で、［LGBTの私の日記］という記事があった。そこには、今までしてきた苦労や自分のセクシャリティに対しての葛藤などが事細かに描かれていた。

　情けないことに涙が零れそうになった。私よりも幼い時から、私よりも長い間苦しんできた人間もいる。

［恋の定義］と検索する。以前は、こういうものは全て当てはまっていた。むしろこういうものが恋なのかと思って自分から寄せていたのかもしれないが。様々なサイトを巡ってみたが、半分ほどしか当てはまらなかった。

　告白しておきながら、“この感情が恋じゃなかった”なんて許されない。告白された側（那智）を悩ませることになるのだから、そこに責任を持たなければいけない。

　それに、友達なのか好きな人なのかをはっきりさせておく事はこれから那智と付き合っていく上で大切なことだと思う。

　しかし、一人で抱え込むには荷が重すぎた。私は相談相手を求めた。

　大人はダメだ。受け入れる姿勢を見せているのは所詮それが正しいと分かっているからで、本当にそれを受け入れる覚悟なんてない。学校の友達もダメ。この不確実な感情で友達を失う覚悟はまだできていない。誰か他に･･････。

　そんな時、一人頭に浮かぶ人がいた。

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