久保薫

【778プロ】


薫「蓮にーちゃーん!昼休憩近くの公園でテニスしよーぜ!」


蓮「テニスか。いいぞ、付き合ってやろう」


涼香「ふぅ…お前達良くそんな体力が残っているな…。休憩時くらいゆっくり休んだらどうなんだ」


蓮「涼香さんは普段動かないからそんなに疲れるんだよ。まだまだこの程度序の口だぞ」


薫「そーそー!オレなんか暇な時はずーっと外走ってるから、まだまだ行けるよ!」


涼香「そうか…はぁ。若くていいな、お前達は」


蓮「涼香さんはやらないのか?」


薫「やろうよー涼香センセー!体力向上の為だと思ってさー」


涼香「…確かに、これからも様々なレッスンをしていく上で体力がなければ困るからなな。私も行こう」


蓮&薫「よしっ/よっしゃぁ!」


薫「あ!そういえばここのプロダクションに運動できるアイドルがいたって聞いたから探してくる!」



【数分後】


陽奈「飛ばれて飛び出て陽奈ちゃんさんじょー!☆」


涼香「………また騒がしいのが来たな」


陽奈「あはは!うるさいのが陽奈ちゃんのアイデンティティ?だからねっ☆」


蓮「陽奈か。陽奈がいてくれると心強いな。ありがとう、頼むぞ」


陽奈「えっへへ、蓮さんにそんなこと言われちゃうと照れますね!ふふふふ…。ハイテンションで、精一杯がんばります!」


刹那「はぁ…まったく、何処へ行かれたのか…」


蓮「おや、刹那じゃないか。どうしたんだ?」


刹那「貴方は…新アイドルの四方路蓮さんですか。それに陽奈さんに薫さんに涼香さんまで」


蓮「覚えてくれていて光栄だ」


刹那「仕事柄、物覚えは良い方ですので。…実は、私の主人である氷華様が何処を探してもいなくて…」


涼香「あぁ。氷華ならプロデューサーと外で打ち合わせに行ったよ」


刹那「あ……?ひょう、か…?……あいつと、二人で、外で打ち合わせ………」


涼香「……ふっ。まぁそんなに落ち込むな。お前を誘わなかったのはきっと何か理由があるんだろう。……それとも、新入りである私にお宅のご主人様を呼び捨てにされたのが気に食わなかったか?」


刹那「!!こっ、こいつ…ッッ!!!」


陽奈「なんかバチバチしてる…!!喧嘩は駄目だよ!?」


刹那「喧嘩はしていませんが……申し訳ございません」


蓮「刹那が良ければなんだが、そのご主人様?がもどってくるまで、私達とテニスをしないか?」


刹那「え。私が…?」


薫「刹那のねーちゃんもやろーぜ!人数は多ければ多いほど楽しいしさ!!」


涼香「ここまでお願いされたら来るしかないんじゃないか?」


刹那「………はあ。分かりました。少しだけですよ」


薫「やったー!刹那のねーちゃんよろしくな!」


刹那「………よろしく、お願いします…」


陽奈「ふっふっふ〜。このスーパーさいきょーな陽奈ちゃんが、運動についてたっくさん教えてあげちゃうよ☆」



【公園】


刹那「この公園はテニスラケットの貸出が出来るのですね」


薫「そう!だからオレはいつもここでかーさんととーさんとテニスの練習やってるんだー」


刹那「なるほど、ここならテニスコートもありますしね」


薫「うんっ!…よし、人数分借りれたな!それじゃあ早速試合を…」


蓮「待て待て、ルールを知らない人も中にはいるんじゃないか」


涼香「ああ、私はテニスをしたことがないから分からない」


刹那「すみません、私も分かりません…」


陽奈「じゃー陽奈ちゃんが教えてあげよーっ!蓮さんと薫ちゃんは二人でやってていーよ!」


薫「わかった!陽奈のねーちゃんよろしくね!」



【数分後】


陽奈「って感じだよっ!大丈夫?できそう?」


涼香「なるほど。まぁ、できるかどうかは実際にやってみてから見てみよう」


刹那「そうですね。やってみましょう」


陽奈「オッケー☆薫ちゃん!蓮さーん!二人も入りまーす!」


蓮「んっ…!あぁ!わかった!!」


薫「あ、でも奇数だ…どうしよう」


陽奈「私は見てるよ〜!審判やる審判!」


蓮「そうか?あれなら私がするぞ」


陽奈「んーん、大丈夫大丈夫!」


蓮「そうか……ありがとう。頼むよ」


薫「チーム分けどうする?」


蓮「せっかくクールタイプとパッションタイプが二人ずついるから、タイプで分かれるか?」


薫「でも、クールの二人は初めてやるんだよね?大丈夫かなあ?」


刹那「構いません」


涼香「私も構わない」


薫「なら、オレと蓮にーちゃん。刹那ねーちゃんと涼香センセーのチームね!」


涼香「分かった。…よろしく頼むよ、ちびメイドさん」


刹那「…!!メイドではなく、執事ですので……オバサン」


涼香「私は君のとこのお嬢様と4つしか変わらないよ」


刹那「4年はかなりの年数です。4年もあれば大学を卒業できますが?」


涼香「ふふ、確かにそうだ。一本やられたよ」


薫「もー!ケンカするなよーう。早くやろーぜ」


涼香「あぁ、すまない。ではやろうか」



【数分後】


涼香「ふっ……んっ!」


蓮「んっ…!!…ふふ。やるな、涼香!初めてとは思えないくらい、だっ…!」


涼香「ふっ!…ははっ、お褒めに預かり光栄だよ」


薫「っ!涼香センセーも刹那ねーちゃんも上手だね!!」


刹那「んッ…!はぁ…はぁ……私は、そろそろ疲れてきました…」


涼香「若いのにもう疲れたのか?そんなんじゃあの人を守ることはできないよ」


刹那「なっ……!!!ま、まだ行けます!……ふっ!!」


薫「うわぁっ!」


陽奈「おっ!クールチームに1点!」



【数分後】


陽奈「はい!試合終わりーっ!!結果は、パッションチーム5点、クールチーム4点でパッションチームの勝ち!」


蓮「はあっ…はぁっ……疲れた…」


薫「よっしゃ!でも、初めてでオレたちと1点差なんてすごいよ、二人とも!」


涼香「はぁ……ふう…。とても楽しい試合だったよ。ありがとう」


刹那「1点差…悔しいですね。はぁ、はぁ……疲れた…」


陽奈「いやー!みんなナイスプレーだったよ!!見ててめっちゃ楽しかったよ〜っ!」


薫「今度は陽奈ねーちゃんも試合やろーぜ!蓮にーちゃんも、涼香センセーも、刹那ねーちゃんもまた絶対やろ!」


蓮「ふふ、勿論だ」


涼香「あぁ。またやろう」


刹那「こういうのも、たまにはいいですね。……私も、お供します」


薫「よっしゃぁ!ありがとう、みんな!」

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