白苺美癒

【778プロのフロント】


美癒「白苺美癒っていいます……一応、看護学校に通ってる1年生です……。その、えっと……よろしくお願いします…」



茉奈「わぁ〜っ!可愛いっ…!!」


よすが「ええ、とても綺麗な方ですね」


やみ「白苺で、しらいち……美味しそうな名前〜。やーも白苺になりたいなぁ」


このみ「プロポーズになるぞ、ソレ…」


やみ「えぇ〜……そんなつもりはなかったんだけどなぁ〜………」


美癒「あっ……あの…!みなさん、よかったらこれ、食べて下さい…」


やみ「ん〜?なにな………えっ、こここ、これは………!」


よすが「わあ…白苺がたくさん…!!」


このみ「えっ……こ、こんなに貰っていいんですか?」


美癒「は、はい……!実家が農業をしていて…白苺、たくさん取れるんです」


茉奈「わぁ〜!素敵ですね♪1つ頂いてもいいですか?」


美癒「はいっ…!皆さんもよかったら摘んで食べてみて下さい」


よすが「い、いいんですか…!?で、ではお言葉に甘えて……ぱくっ。………わぁ!甘くて美味しい……‼」


茉奈「ほんとだ…っ!とっても美味しいです!!」


このみ「ほんとだ、美味しい…」


やみ「あー………しあわせ………生きててよかった……」


このみ「大袈裟だな!?」


美癒「ふふ…喜んでもらえたようで何よりです」


京子「あらあら〜♪なにか楽しそうなことをしていますね〜?」


氷華「ん、何してるのぉ〜?…わ、苺じゃない!美味しそうね〜」


よすが「美味しそうねって言いながら食べてるし…」


氷華「ん〜っ!美味しい〜♡」


美癒「よ、良かったです…!」


氷華「ん?これ、貴方が持ってきたの?えっと……確か新入りの美癒ちゃん、だったわね」


美癒「そっ、そうです…、実家で育ったものを差し入れに持ってきました」


氷華「へぇ、そうなの」


京子「も〜、氷華さんったら。誰が持ってきてくれたのか分からないものを勝手に食べてはいけませんよぉ」


氷華「むー…悪かったわよぉ。ごめんなさい」


京子「あ!そうだ!皆さん、苺のお供に、お抹茶でも如何ですか?」


茉奈「わー!京子さんのお抹茶だぁ♪」


このみ「苺に…抹茶……」


氷華「流石にそれはどうなのかしら…」


京子「え…?おかしいでしょうか…」


氷華「おかしいというか、私はあまり合わないと思うわ……」


美癒「わっ、私は京子さんのお抹茶、飲んでみたいです…」


京子「あら!本当ですかぁ?では、他にも飲みたい方はいらっしゃいますか〜?」


茉奈「はいはーいっ!」


やみ「やーも飲みたいな…」


よすが「では、私も頂きます」


このみ「え、じゃあ私も…」


京子「わぁ♪では、お茶は点てられないので、こちらで……よいしょっ…」


氷華「ん?なにこれ、ディーバッグ…?抹茶のディーバッグなんてあるの?」


京子「はい〜!最近はディーバッグで簡単にお抹茶が出来ちゃうのですから凄い時代ですよねぇ」


氷華「若い子の前でおばさんみたいなこと言うのやめなさいよ…」


京子「ふふ、冗談です♪…はい!できましたよ。お湯を沸かせないので冷抹茶ですが…」


美癒「ありがとうございます…!」


よすが「綺麗な色ですね……」


ゆみみ「あっ!いたいた〜!も〜、氷華と京子、見つけたんだぞ☆」


氷華「あら?ゆみみさんどうしたの?」


ゆみみ「Luna×Lureでレッスンあるの忘れてるでしょ〜?」


京子「あぁ!忘れてました〜」


ゆみみ「忘れてました〜じゃなーい!ほら、みんな待ってるから急ぐよ!!」


氷華「わぁん、ゆみみさん強引〜♡」


やみ「………行っちゃったね」


このみ「大変そうだなぁ」


美癒「ん……、…美味しい…!」


茉奈「ほんとだ、美味しい…!!薄すぎでも濃すぎでもない、丁度いい濃さですね」


よすが「やっぱり、京子さんの淹れるお茶は落ち着きますね」


美癒「アイドルという新しい挑戦に、とても緊張していたんですけど…おかげでリラックスできました」


やみ「大丈夫だよー。なんだかんだプロデューサーも良い人だし、みんな優しいしさー」


このみ「……うん、そうだね」


茉奈「あ、肯定してる♪」


このみ「なっ…!!べっ、別にプロデューサーが良い人ってのを肯定してる訳じゃないし…!!!」


茉奈「誰もプロデューサーの事なんて言ってないんだけどなぁ〜♪」


このみ「!?ま、茉奈あぁあ〜〜!!!」


美癒「ふふっ…。少し、安心しました…怖い人達だったらどうしようって、思ってたので……」


やみ「怖い人なんていないよ〜?みんな良い人だよ〜。やーも良い人だから、何か困ったことがあったら言ってねぇ〜」


このみ「やみさんは苺目的でしょ」


やみ「…………。ち、違うよ〜?」


よすが「今の間は一体なんなんですか…」


茉奈「あれ?なんか泣いてる声…?しませんか?」


〜〜レッスンルームからみのりと美音が出て来た〜


みのり「ぐすっ、ぐすっ……ふえぇ…痛いよぉ……」


美音「みのりちゃん大丈夫??ほんとにプロデューサーさんのとこまで歩ける?」


みのり「ん…がんばる……」



よすが「あ…みのりさんと美音さん。みのりさんが泣いてる…?」


茉奈「みのりちゃん!美音ちゃん!!!」


美音「あ!茉奈さん!!みのりちゃんを助けてあげてくださいっっ!!」


茉奈「どうしたの?」


みのり「れっすんしてたらね、脚がもつれちゃってね、こけちゃって……お膝をどんっ!って打っちゃったの…」


茉奈「打撲かぁ……それは痛かったね。ほら、お姉ちゃんがごしゅ…プロデューサーさんのとこに連れてってあげる!」


美音「ごめんなさい、茉奈さん!まだレッスンがあるので、みのりちゃんのことお願いしていいですか…?」


茉奈「うん!ありがとうね、美音ちゃん。レッスンがんばって!」


美音「ありがとうございます!!」


美癒「……あっ、あの!私に任せてください。んっしょ……ソファまで抱っこするけど、ごめんね」


茉奈「あっ!美癒さん、看護学生だったんですよね!!よろしくお願いします!」


みのり「ん……。おねーさん、だれ…?」


美癒「あっ…。挨拶、まだだったね。新しくこのプロダクションに入った、白苺美癒だよ。よろしくね」


みのり「みのりは、虹橋みのり……おねーさん、なおせるの…?」


美癒「うん…!大丈夫、痛いの治るよ」


みのり「みゆおねーさんすごい…!」


美癒「ふふ。…はい、下ろすから気を付けてね。…痛いとこ動かしちゃ駄目だよ。

…あの、よすがさん。私のバッグからお弁当の袋とハンカチを取ってくれますか…?」


よすが「あっ、はい!」


美癒「ありがとうございます。保冷剤を取り出して、ハンカチに巻いてっと……どこが痛いかな?」


みのり「ん、ここ」


美癒「ちょっと冷たいよ。……はい、このハンカチのかたまりを支えててね」


やみ「美癒さん、すごーい…」


茉奈「手際よくてかっこいいです〜…」


美癒「ほんとは包帯とかで固定したほうがいいんだけど今はないから…みのりちゃん。そのまましばらくじっとしておいてね」


みのり「うん!なんかね、ちょっと痛いのがおさまった!!ありがとう、みゆおねーさん!」


美癒「ふふっ、よかった。痛いの痛いのとんでいけしよっか」


みのり「うん!」


美癒みのり「痛いの痛いのとんでいけ〜♪」


このみ「看護師さんみたいだね…手慣れてる」


美癒「て、手慣れてなんていません…!な、なんか恥ずかしくなってきました……」


茉奈「そんな、凄いですよ!私もメイドとして見習わなきゃと思いました」


美癒「えへへ……将来は、看護師さんになりたくて」


よすが「そうなんですね。とても無責任な言葉ですが、美癒さんなら慣れると思います」


やみ「うんうん〜、やーもそう思うよ〜」


茉奈「絶対なれます!」


このみ「うん、私もそう思う」


みのり「みゆおねーさん、かんごしさんになりたいんだ!じゃあ、いつかみゆおねーさんに風邪なおしてもらいにいくね!」


美癒「ふふ、絶対看護師になるから待っててね!…よーし、それじゃあプロデューサーさんが来るまで、本読んであげるね!」


みのり「わーい!やったあ〜!みゆおねーさん大好き!」

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