第2話:拉致
マシンガンは鳴り止まない。
とその時、部屋の窓を突き破り、武装した男Cがアンディーの背後に飛び出す。
だが、男が窓を乗り越え着地する前にアンディーは後ろ回し蹴りを顔面へ。
男は窓の外へ飛ばされ、倒れる。
アンディー「あーあ…婆さんに遅くなるって連絡しときゃよかった。晩飯が冷める。」
と言いながらため息をつく。
窓の外から眩しいほどの光がさす。
飛行機だ。
後方の大きな貨物用のハッチを開きながら2階に付けようとしている。
アンディー「こりゃまずいのぉ」
2階ではボスが武装した男達に言う。
ボス「そろそろいくぞ、ポリ公1人。ザコCに任せろ」
ボスの方を見て二人は頷き階段から寝室へ後退していく。
男B「ん?ザコC?まさかボス、2週間も一緒なのに俺らの名前覚えてないんすか?」
ボス「あぁ、短期バイトの職場の奴らの名前なんて覚えないだろ。下がってろ、ザコA、B。」
というとボスは飛行機の方向の壁をさわる。
ザコA「いいよな、ウエポンズは。この仕事をバイトなんて言えるんだから…こっちは命懸けて10年以上この仕事してるのに…今回のギャラだって0が何個違うか…」
壁が溶け、ハッチと部屋が繋がり、飛行機から白衣にマスクの男たちがぞろぞろとベッドに向かう。
マシンガンが鳴り止み、2階へ上がったアンディーは廊下から少年に群がる白衣の男達にを目にし、目つきが変わる。
アンディー「貴様ら、その子は渡さんぞ」
ザコA「わざわざ2階まで1人で来るのは、勇気があるのか、ボケてるのか?」
ニヤニヤしながらマシンガンを警察官に向けるが、トリガーに指をかける前に倒れるザコA。
膝から先が見えないほどの早さのハイキック一撃だった。
ザコB「???!!」
今度はマシンガンを向ける間もなく踵落としをくらい倒れるザコB。
ボスがニヤけ、
「ただの老いたポリ公じゃないんだな」
と言いながら床を触る。
アンディーがジャンプすると足元の床は溶け一階が見える。
アンディー「こいつか、門を溶かしたのは…」
ボスはジャンプしたアンディーの腹に飛び蹴り。
ガードはしたものの、2人は一階へ。
着地した2人はそのまま乱打戦。
ボス「行け」
上を向き2階の白衣の男に指示をだす。
打ち合いの中、ボスの脇腹に強烈な蹴り。
ボスが吹っ飛ぶ。
警察官「まだまだ若い奴等には負けぬよ」
笑いながら上に向かおうとするが、なぜか膝から崩れ落ちる。
上を向くと白衣の男の一人がこちらを向きながら両手を上げている。
アンディー「ウエポンズ2人目?!なぜあの子にそんな…」
アンディーの全身から血が噴き出す。
アンディー「ぐふっ…」
噴いた血が大きな水溜りのようになった床にアンディーは倒れる。
ボスが脇腹を抑えながら立ち上がり、ジャンプして寝室へ。
少年と機材一式は運び終えた。
ボスも飛行機に乗り込み、ハッチが締まり、上昇していく。
飛行機からは、応援要請を受けて家に向かっていた警察と軍の武装車両が10台ほど近づいてくるのが見える。
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