第35話:まだ終わってない!

キーンは戦場で鬼神のごとき戦いぶりを見せていた。

そんな中、安全が確認されたEU基地の第二陣のメンバーが到着。

他エリアからも援軍が集まり、敵の攻撃は鎮圧した。

レイのカプセルが開き、傷は塞がった様子。 

目覚めたレイは飛び起き

レイ「外はどうなりましたか?」

司令室から医務室をカメラで見ていたジョージが

「戦闘は収まった。安静にしててくれ、怪我が完治したんじゃないんだ」

レイは安堵した。

タイガ「レイ、大丈夫か?」

レイ「タイガ!カプセルから出てたんだね。無事で良かった。」

タイガ「お前を守るどころか目の前の敵で精一杯だった、すまない。」

レイ「何を言うんだ、すごいよ、ウエポンズを倒したんだから。」

タイガ「お前が無事だったから言える事だ。もしお前がやられていたら…」

タイガは下を向く。

レイ「とりあえず司令室へ行こう、ここはまだ治療中の人もいるし。ドクター、ありがとう」

タイガと2人で医務室から出る。

レイ「タイガ、俺、能力が開放したんだ」

タイガ「本当か!何の能力だった?」

レイ「電気を発せる能力だった。」

掌に電気をまとわせ、パチパチと音が鳴る。

タイガ「電気か、戦闘向きの良い能力だな」

レイ「うん。タイガの刀に電気纏わせる連携技とかできたらなって。練習したい!」

タイガ「あ、ああ。お前がうまく電気を操れなきゃ俺が感電するだけだけどな」

レイが突然足を止める。

タイガ「どした?」

レイ「タイガ、ちょっと待って」

レイは目を閉じ何かに集中している。

十数秒後目を開け、一目散に走りだす。

タイガ「ちょっ、待てよ」

タイガはレイを追いかける。

レイ「タイガ、まだ終わってない!」

腕に着けた通信機でジョージに連絡するも、忙しいジョージには繋がらない。

レイは階段を使って下へ向かう。

タイガ「レイ、ここは…ウエポンズ収容所か。どうしたんだ、急に走って。」

後ろから話しかけるも振り向かないレイ。

レイ「そこまでだ!」

黒装束の一人ひとりが収容されたカプセルの前に立つ男に向かって大声で叫ぶ。

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