第34話:vsキーン②
ジョージ「貴様!」
?「やべっ。こっち向いて怒ってる。」
敵はジョージの攻撃を恐れ、操る兵士を集めて盾にする。
まもなく、キーンは、溺れ気を失った。
ジョージは能力を解除した。
ジョージ「操られているキーンで助かった。意識ある本人と戦ったらこんな簡単にはいかなかった。」
倒れたキーンを見つめつぶやく。
ジョージ「あとはお前だな!!」
?「ジョージ大佐よ、取引しよう。」
操られた兵士達が自分のナイフを一斉に喉元に当てる。
ジョージ「よせ!」
?「こいつら全員死ぬよ、いいのか?」
ジョージは黙り、部下を助ける覚悟をした。
レイ「卑怯な事すんじゃねーよ!」
暗い声で腹を押えながら背中から蒸気を出すレイ。
?「おい、動くんじゃねー」
レイ「何もしてねーだろ!」
蒸気が背中から出ている事に気付いてもいないレイ。
?「ならなんだ、その蒸気は?」
レイ「は?蒸気?」
相手は蒸気ばかりを気にしていた。レイ本人も気付いていない蒸気は、好都合の注目を集めた。見えぬよう腹の傷口を抑えた手の人差し指と親指の間に電気でパチパチとモールス信号を背にしたジョージに送った。
信号に気付いたジョージはレイの体で敵から見えぬ見えぬ片手で水を操作し始める。
レイはジョージの作った地面から敵の足首までの水の導線を見つけると、それ目掛けて瞬時に手から電気をだした。
?「ぎゃーーー」
断末魔の様な叫び声と共に敵は硬直して倒れた。
ジョージ「よくやった、レイ!」
レイも倒れた。
レイ「はい…ありがとうございます…大佐、キーン少佐を近くに連れてきて下さい。」
ジョージがキーンを抱きかかえてレイの横に置く。
レイは残りの力を振り絞り、キーンの胸に手を当て、電気ショックを与える。
レイはそのまま意識を失う。
キーンは口から水を吐き出し、息を取り戻す。
敵は拘束され、レイやキーン、負傷兵はドクターの元に搬送される為にトラックて司令部へ。
レイは医務室に運ばれ、カプセルへ。
ドクター「出血は自分で焼いて大方止めたみたいだ。内臓は躱してる、大丈夫です。」
ジョージに報告している。
キーンは意識を取り戻し、ドクターチェックを受けているが、自分が兵士達を傷つけてしまったことにえらく傷心し、無言で下を向いている。
ジョージはキーンの前に立ち、渾身のビンタをする。
ジョージ「気持ちはわからんでもないが、ここは今戦場だ!お前がそうやってヘコんでる間にも仲間が負傷してくんだ。お前が仲間をけがさせたんじゃない、相手の能力で怪我をしたんだ!辛いなら、これ以上死傷者が少しでも増えないように戦ってこい!」
キーン「はい!」
ビンタで吹っ飛んだキーンだったが、我に返り、走って医務室を出た。
ドクター「まだ安静にしていなければ…」
ジョージ「わかってる…わかっているが…仲間思いの奴にかける言葉はこれしかなくてな…」
ドクターも返す言葉が見当たらない表情をした。
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