第31話:医療室にて

黒装束5人を倒したレイ、タイガ、キーン、トシローが合流。

レイ「大丈夫か!」

タイガ「なんとかな」

トシロー「ああ。」

キーン「俺は他の部隊の応援に行く。お前達はこいつらを連れて司令部へ戻って治療してこい。」

手錠と首輪を付け能力を封じられた黒装束5人を見て指示を出すキーン。

レイ「急いで医療カプセルで治して戻ります。」

キーン「重傷者優先だろうから、医療チームを急かすなよ。」

レイ「はい。キーンさん、ご無事で」

レイは無線で状況報告し、黒装束を乗せ司令部へ戻る。

黒装束を預け、司令部の医療室へ。

医療室のドアを開けると、怪我人が大勢治療を

受けている。

ドクターが近づき、

「ウエポンズはいるか?」

レイ「俺とトシローです。」

ドクター「すまないが、ウエポンズは瀕死の患者の次に優先して治療する。そこのサムライ、もう少し我慢できるか?」

見た目では3人の中で一番重傷なタイガが治療を後回しにされそうになる。

レイ「何言ってんだ、タイガを先に治療してくれ。」

怒るレイ。

タイガ「やめろ、レイ。外ではまだ戦闘中だ。ウエポンズに早く戻ってもらいたいんだよ。」

ドクター「すまない。戦闘中にこれだけ多くの怪我人を捌くには優先順位をつけないと更に怪我人が増えてしまうんだ。」

タイガ「俺はまだ大丈夫。」

レイをなだめ、カプセルに連れて行くタイガ。

しぶしぶカプセルに入る。

ドクター「治療は一時間ってとこだな」

レイはカプセルの中で頷き、眠りに入る。

トシロー「俺は?」

ドクター「肩の骨が部分的になくなってる」

トシロー「レーザービーム食らったからな。あの野郎…」

ドクター「骨の再生からだと時間かかるんだ。仮の人口骨を埋め込み傷を治療する。申し訳ないが完治をさせるほど長くカプセルに入れてあげられないが。後が詰っているからね。」

トシロー「構わない。」

ドクター「最低3時間は入ってもらう。」

トシロー「タイガ、先にすまない。」

タイガ「お前は容疑者だが、一般人だしな。軍人でもないのに戦闘に協力したんだ。ゆっくり治せ。」

トシローも眠りについた。

タイガ「レイを守る為にも強くならないとな…」

2人が眠りにつくと、痩せ我慢をやめたタイガは膝から崩れ装置に寄り掛かった。


レイ達が治療している頃、司令部の外では幹部クラス達が奮闘していた。

そんな中、他部隊の応援に行ったキーンに危機が襲っていた。

キーン「やめるんだ、お前達」

WAZの軍服を着た軍人達がキーンに発砲している。

中にはキーン直属の部下も混じっており、味方が敵に操られていると気付いた為反撃が出来ずにいた。

キーン「操っている奴はどこだ?」

攻撃を避けながら探す。

しかし、キーンは相手の能力のエリアに足を踏み入れてしまい、意識が飛び、操られてしまう。

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