第15話:初陣
現場までは15分ほど。
ルーシー「いい、レイ君。わかっていると思うけど、あなたは保護対象なんだからね、戦闘はしないように。」
レイ「はーい」
と言いながら服の下に着て来たスーツ姿になる為に服を脱ぐ。
ルーシー「はぁ…」
大きなため息をつくルーシー。
現場に近づくと煙が立ち込み銃声がする。
さらに近づき、車を止める。上空で停まったWAZのヘリコプターの中からロープで軍人が6人降り、二人の周りに円になる。
ルーシー「任務の確認。住民に危害を加えるウエポンズの通報あり。情報によると物を溶かすウエポンズ。現在、民間軍事会社が敵と建物正面で銃撃戦をしているが、彼らは鎮圧と顧客の救出が目的。WAZはウエポンズの捕獲が目的。銃撃戦を突破しないとウエポンズに辿り着かないから、まずは共闘。隙が出来たら突入しウエポンズを目指す。」
皆頷き、建物正面へ移動。
すでにナナは到着し、参戦していた。
銃弾の雨から塀に隠れたナナが
「遅い!!」
ルーシー「あら、応援する約束なんてしてませんけど。」
笑って答えるルーシー。
ナナ「…いいわ、私達の力見せてやる!!スタイナー!!」
銃弾の飛交う中、甲冑を着た大男が走って近寄る。
ナナ「壁になって。進むわ。」
スタイナー「おう!」
完全防備の大男を盾にナナが隠れながら進み、早打ちで敵を仕留めていく。
レイ「すごい。」
ナナの腕前に関心する。
ルーシー「ムキになっちゃって。冗談が通じないわね。私達は逆サイドを叩く!」
ルーシーが手を敵に向けると、敵の動きがとまる。
軍人達はスタンガンの銃でその敵を気絶させていく。
レイ「ルーシー、いいねその能力」
自慢げににやけるルーシー。
レイ「俺も。」
といい、俊足で敵に飛び込み倒しながら建物の中へ。
ルーシー「レイ君!!ダメっていたのに…それにしても十分戦力になる実力…」
レイの強さに驚きながらも、
ルーシー「突っ走らないで!!相手にはウエポンズもいるのよ」
ルーシーはレイを追い、建物の入り口へ
その時、ナナとスタイナーの前に一人の男が最上階の3階から飛び降りてきた。
男は着地するなりスタイナーに液体を噴射。躱しきれず、スタイナーの甲冑が徐々に溶けていく。
スタイナー「うわっ」
ナナを抱え防衛線まで退避。
ナナが男に発砲するも、男が液体の壁を作ると、弾は男に届く前に溶けて消える。
ナナ「ちっ。私とスタイナーは相性悪い敵ね。」
男「隠れたって無駄だ。じわじわと殺してやる。」
男はナナ達の隠れる塀の上に手を向ける。右手からシャワーのように液体が出て、塀越しに上から降ってくる。
スタイナーの大きな盾で防ぐも、いくらももちそうもない。
ルーシー「ターゲット発見、レイ君はおねがい。」
軍人に言うと、ルーシーはナナ達を助けに向かう。
男はルーシーに向かって左手から液体を噴射。華麗に避けて能力を発動。
男の動きは止まる。
動けない男の背後へ回り、ポケットから出したテグスのような細い鋼線で首を絞め、気絶させる。
ルーシー「ナナ達、大丈夫?」
ナナ「ありがと、二人とも無事よ。」
レイ「おーい」
男が飛び降りた3階の窓から手を振るレイ。「ルーシー伍長、敵は殲滅しました。」
レイの隣の窓から顔を出した軍人が言う。
ホッとする一同。
ルーシー「いつの間に…」
ウエポンズ用拘束具を軍人が持ってきて気絶した男に装着。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます