第14話:会社訪問

翌日、基地の入り口でルーシーを待つレイ。

ルーシー「おはよう」

赤いオープンカーでルーシーが迎えに来てくれた。

軍服姿しか見たことのないレイは私服姿のルーシーの美しさに少し顔が赤くなる。

車に乗り、出発。

到着まで約2時間。ルーシーは道中傭兵組織について話をしてくれた。

「着いたら色々びっくりするわよ」

到着。高い城壁をくぐると貴族の古城。

エントランスに入ると、モーニングを着た執事が立っており、

「御用ですか?」

「WAZのルーシー伍長と民間人レイ=ジェンナーです。ナナ=カナリーと会う約束してるのですが。」

「ナナ様ですね、お掛けになってお待ち下さい。」

ソファで座って待つ二人。

「お待たせ」

正面の大きな階段からハットにウエスタンシャツ、短パンジーンズにウエスタンブーツ。腰には銀色に輝く銃を吊りさげている。

「久しぶりー」

ルーシーとナナは抱き合う。

ルーシー「こちらはレイ君。」

ナナ「初めまして、ナナよ。」

レイと握手。

レイ「あの〜、聞きたい事があって来たんですが…ここで蛇の紋章を探していると耳にして。俺も探してるんです。」

ナナ「あのヒッピーオヤジね!!どこから情報得たのかしら。今度会ったらシバく!!」

なぜかチュウの事はすぐばれた。

ナナ「うちの顧客の子供を誘拐したの。探してるんだけど…ルーシーと来たってことはWAZでも見つからないのね…」

「ナナー」

階段の上から声がする。

見上げると甲冑を着た少女が立っている。

ナナ「何かしら?お嬢様。」

少女に向かって返事をする。少女は階段を段飛ばしで下りてくる。

「顧客から緊急通報入ったから行ってほしいんだけど。今スタイナーも向かわせた。私別の依頼で今から出るから。詳細はデータ送っておいたわ。」

少女は一方的にそういうと外へ出ていく。

ナナ「ホントうちのボスは人使いが荒い…さっき帰ってきたばかりなのに」

ため息まじりにぼやく。

レイ「ボス?まだ若い」

ナナ「ジャンヌ・ダルクの今の代表は16歳よ。」

驚くレイ。

ナナは腕時計から立体映像を出し、送られたデータを開く。

ナナ「ギャングが強盗に入ったみたいね…でも…レイ君、君の探してた物見つかったかも。この画像見て。壁が溶けてる。Meltの仕業じゃない?」

レイはナナの話に食いつく。

ナナ「ルーシー、レイ君、せっかく来てもらったのにもう行かなきゃ…」

ルーシー「仕事じゃ仕方ないわ。ウエポンズ相手なら気を付けて。次会う時にランチ奢ってくれれば許すわ。」

笑顔で答えるルーシー。

ナナ「レイ君、蛇の紋章の事何かわかったらルーシーに連絡するわ。」

レイ「俺も連れてって下さい!!」

ナナ「私の仕事は危険なの。ごめんなさい。」

ルーシー「レイ君…ダメよ、ナナは仕事なんだから。私も軍人という立場があるから民間の仕事に同行出来ないの…」

立ち去ろうとするナナの正面に瞬時に移動し立ち塞がるレイ。

ナナ「???あなたもウエポンズ?」

レイ「仕事の邪魔は絶対しません。」

ナナ「ルーシー、どうすればいい?」

ルーシー「…とりあえずロック大佐に連絡させて」

レイに何を言っても聞かないと思い、ため息をつきながら連絡する。

ルーシー「レイを1人預ける訳にもいかないし、軍が民間企業の仕事に協力は出来ない。だから、WAZからも部隊を現場に派遣する。ウエポンズの捕獲任務だ。隊長はルーシー。ジャンヌ・ダルクとWAZがたまたま同じ現場で出くわした。本当にたまたまな。ですって。」

ロックとの電話で話した事をそのまま伝えた。

ルーシー「はぁ…緊急で任務を受けました、隊長のルーシーです。レイ君、行くわよ…」

たまたま現場で会う為車2台に別れて向う3人。

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