第13話:傭兵軍団
基地での生活も2週間が過ぎ、レイは訓練を終えると、ルイの情報を少しでも得るために基地を出て街に繰り出すようになっていた。
いつ狙われるかもわからないからと、変装とgpsを付ける事をミーナにお願いされてた。
ヴァンに情報屋チュウアン=マエダの話を聞き探す事3日。
レイ「紹介してくれたはいいけど、顔もわかんないし、探すの難しい。ヴァンは任務でいないし…」
「先日俺を探しているという情報が入ったが、君だね、レイ君とは。情報と見た目が違って探すの苦労したよ。」
胡散臭いヒッピースタイルの男に声をかけられた。
レイ「チュウアンさん?」
チュウアン「いかにも。チュウさんと呼んでくれ。まだ若い様だけど、新規の顧客かい?」
レイ「お金はあまり持っていないけど…拉致された弟を探していて…蛇の紋章の組織知らない?」
チュウアン「何でも知ってる俺だが、たまーに知らない事もある。たまたまそれは知らない。」
レイ「なーんだ、有名な情報屋って言ったから、何でも知ってるのかと思ってた。」
レイの一言がチュウアンの胸にグサッと刺さる。
チュウアン「この商売、物心ついた頃から40年やってんだ。信頼が命だ。いいだろう、タダで1ついい事教えてやる。何でも知ってる情報屋さんのサービスだ。次からは金とるぞ。」
チュウアンが遠くの山を指差し、
「あの山の麓にでかい建物がある。金で雇われて戦争に行く傭兵軍団がいる民間軍事会社ジャンヌ・ダルク。蛇の紋章を探しているのは、WAZだけじゃない。そこもだ。」
レイ「傭兵か…WAZの領地内だけど、他の軍が依頼してWAZに攻めたりしちゃわないの?」
チュウアン「軍のお膝元から攻撃するなんて会社潰す覚悟でってなるから、請けるならどえらい高い金額になるだろうな。ありえないと思う。依頼者は主に領土外の軍無所属エリアの街や貴族の護衛、マフィアやヤクザといった所かな。」
レイ「ふーん。そこにもウエポンズいるの?」
チュウアン「それはだな…ってオイ!どこまでサービスさせるつもりだ!!」
レイ「ちぇっ。」
チュウアン「最後に情報屋と依頼者のお約束だけ言うぞ。何があっても情報元の俺の事は言うな、俺の身が危ない。チンコロしたらそれも俺の耳に入るからな、何せ俺は何でも知ってる情報屋だから。じゃあなー。」
チュウアンは手を振りいなくなる。
レイ「あまり一人で深く追うなって言われたんだよなぁ〜。基地に戻ってヴァンに相談してからにするか。」
一旦基地に戻るレイ。
訓練をしながらヴァンの帰りを待つ。
深夜ヴァンは基地に戻った。
ヴァン「ただいま。時差ボケがひどい…」
レイ「ヴァンおかえり、民間軍事会社ジャンヌ・ダルクって知ってる?」
ヴァン「あぁ、傭兵軍団の。スカウトされた事もあるよ。」
レイ「チュウに聞いたら、あそこも蛇の紋章探してるみたい。行ってみてもいいかなぁ?」
ヴァン「構わないが、少し遠いし誰か護衛つけるよ。俺が付き添ってあげたい所なんだけど、任務で時間が作れない。」
「私が一緒に行こうか?」
ルーシーが声を掛けてくる。
レイ「え、いいの?」
ルーシー「明日休みだから。あそこには友人もいるし。連絡しとくわ。朝9時に出発ね。」
レイ「ありがとう」
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