第9話:レイの能力
医療室へ着くと、ヴァンがおり、二人の姿を見るなり驚く。
ガイ「リン、2人を診てくれ。」
リンは近寄り、
「レイ君ね、初めまして、医療班のリンです、よろしくね。ドーイールー…」
レイへ挨拶と、ドイルを目で説教し、二人の負傷箇所を見るなり、
「レイ君は方から両指と胸骨、ドイルは頬骨の骨折。レイ君は内臓損傷もしてるわね。二人ともすぐにカプセル行きです。」
二人はそれぞれ医療カプセルに入り、リンに
「ドイルは3時間、レイ君は5時間静かにしていなさい。」
リンがカプセルの扉を閉め、ボタンを押すと、レイとドイルは眠りにつく。
ガイがヴァンに状況を説明。
ヴァン「硬化能力のドイルに骨折させるケガを…!?」
ガイ「俺もビックリだよ、今からジムに戻って解析してくる。」
ヴァン「結果わかり次第教えてくれ。」
ガイは頷き、医療室を出る。
並ぶカプセルの中に、トシロー、レイ、ドイルが寝ているのを見つめるヴァン。
-3時間後-
自動的にドイルのカプセルが開く。
目を覚ましたドイルにリンが近づき、触診。
「ほんっとバカね。16歳の少年相手にムキになって。今からレイ君のカプセルの前で2時間正座!!骨はくっついた。まだ少し炎症は残ってると思うけど、罰として痛み止めはあげません!!」
呆れた顔のリンにタジタジのドイル。
なだめるヴァン。
ヴァン「ガイが解析データをくれたが見るか?」
資料を正座したドイルに渡す。
それを見たドイルは、
「こりゃすごい…」
ヴァン「世界一硬い男の骨を折ってんだ。データに間違いはないだろう。」
-5時間後-
レイが目覚める。
リン「痛いところはない?」
リンが優しい。起きてからずっと怒られていたドイルはそれを見て悲しくなる。
レイ「大丈夫です。すごいですね、このカプセル。」
リン「ほんとこれがなかったら…今までどれほど命が救われた事か…現場復帰も格段に早くなるから戦力のフォローにもなってる。あなたのお母さん、ナツ=ジェンナーの発明よ、レイ君。」
レイ「これを俺の母親が…」
リン「私が一番尊敬している方なの。」
リンが微笑む。リンの後ろで下を向いたドイルが
「レイ君…すまなかった。新たなウエポンズに興味本位で…だが、想像以上の力につい反撃してしまった。」
傷も癒え、気にしていない様子のレイは笑顔で返す。
ヴァン「レイ君、ガイが君のデータをまとめてくれたけど、説明していい?」
レイは頷く。
ヴァン「君の特殊能力についてだが、身体能力が飛躍的に伸びている。だが、それは全てのウエポンズが持つ身体能力の強化とは別の話でという見解。解放値は測定の結果、現在6なのだが、パンチ力やスピードからして特殊能力が上乗せされているとしか考えられない。単なるパンチで硬化したドイルを骨折させるなど俺の知る限りいないって程の力なんだ。筋力強化系なのか…まだまだ、どんな能力なのかまだ未知な部分だらけ。俺でいうSoilみたいなコードネームはまだつけられないね。」
レイは真剣に話を聞いていたが、腹の虫が鳴り出す。
ヴァン「食事でも行こうか。」
レイは照れながら頷く。
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