嘘のスベらない話

えーっとね、知人の話なんですけどね、セックスって恥ずかしいじゃないですか?

極力しないようにしてたらしいんですけどある日女の子と遅くまで飲んでて二人とも終電無くしちゃったらしくてうっかりホテル泊まってもうたらしいんですよ。

折角女の子とホテル行ったのにその知人アホやから部屋入るやいなや。

「絶対セックスせーへんねん!!!!」

って叫んで部屋に備え付けてあるコンドームの封を切って膨らませて己の肺活量のみで2個とも破ったらしいんですよ。

ほんで、遅くまで飲んでた訳なんで当然ベロベロじゃないですか?

そんな状態で肺を酷使したもんやから酸欠でぶっ倒れて気付いたら朝やったと。

朝なったら当然、ねえ?そのー、おちんちんの方は元気になって、勿論隣には裸の女の子がいてる。

案の定性欲に負けて生でやって、ほんでそれがちょうど大当たりで今では立派なお父さんやってるんですよ。

その知人っていうのが……僕の父。

その時の子供が……僕なんです。

「「「わはははは」」」

(ヒュー、ポンッ)

「スベらんなぁ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る