5月2日深夜さん

「でも俺たちやばいな。こんな急展開で、倦怠期すぐきちゃうのかな。嫌だな。菜月も俺に萌えなくなっちゃったりするのかな」

「××、私に萌えなくなったりしない?」

 ××は私に萌えはしないらしい。

 なんだよ。くそー。

 萌えるのは、年上のロングらしい。

 私だめじゃん。年下ボブ。

 だから「むぅぅーっ」って言ったら、

「萌えと好きなのは俺の中では別物だから」と言われた。

「でも、飽きたりとか……しちゃわない?」

「それはないよ」

 信じるしかない。



(中略)



 恋愛って、幸せだな。

 今まで馬鹿にしてて悪かった。

 ××にも言われた。「ひでー」って笑われた。

「でも、あくまで過去形だから」って私は言った。





 で、やっと今日(1日)だ。

 演劇部で、××私の顔見なかった。

 帰り道、「ほんと照れた。一睡もできなかった」と聞いた。

 私もタメ語で話した。

 ピアノのそばでとかな。

 台の端っこから顔出す××、すごく萌えた。

 ××が台本印刷しにいってるとき、さびしかった。

 私は××先輩って呼んだ。

 この二重性楽しいなー。



 あ、そうそう関係ないがアリスやることになった。

 やばいすごい嬉しい。

 笑い声とかあってるって。

 でも演技はまだいまいちなんだろうな、あの反応は。

 がんばるぜ。

 ゴスロリ正直すげえ楽しみ。着てみたかった。

 アリスやばいすげえ楽しい。

 まあ、こういう性癖だからかな。羞恥プレイだ。

 やばい、発情してるな、私……



 ていうか、この性癖はどうしよう……

 ちょっと要求……できないな……

 恥ずかしすぎて。



 でもな……正直いいよって……思うんだ。

 うわああ……もしそういうシチュになったら私は一体どうすれば……



 なんでなー……なんでだろうなー……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る