5月2日深夜いち

5月2日 深夜



 なんかすごい進展した。



 えと、前書いたのが……28日か。

 月曜日(29日)は……どうだったんだっけ。メールしたんだ。そうだ。照れるーとか色々。

 それからほぼ毎日メールしてる。



 火曜日(30日)に電話したんだ、四時間。

 ××とさえこんなにしたことはない。初めてだ。

「俺の左手の薬指は空いてるから」とか

「夜は声出せないからな……」(ちょ……)とか 

 あとパソコンに××ものが入ってるとかなんとかそういう話とか(普通彼女に言うか?w)

「大好きだよ」とか

 二十個くらい恥ずかしいこと言ってた。

 うわあ……何こいつら……

 あとこの日からタメ語で話すようになった。

「いいんですか? 本当にいきますよ、タメで?」

「うん、いいよ。そうして」

「わかった」

 って言うときはなんか照れたなぁ。

 ××って呼ぶようになったし、菜月って呼ばれるようになったし。

 そうそう、なんで電話したかっていう経緯。

 なんか脚本なくしたらしい。アリスの。

 正直、これ私も結構残念だった。あの脚本、気に入ってたから。

 でも、××が一番つらいだろうと思った。

「気にしないほうがいいですよ」とかいうメール送って、三十分返ってこなくて心配で電話したんだ。

 ぶっちゃけ、口実できた!とも思ったしな。

 でも電話に出た××は本当死んでる声してて、「電話したの迷惑だったか……?」と焦った。

 でも、色々話すうちにだんだん元気になってってくれたんだ。

 嬉しかったな。電話してくれてありがとう、って言われたときは。

 あとヘタレーヘタレーって言ったりとか。

「笑い声とかかわいすぎる」って言われた。

 本当、自己肯定になるな、恋愛って。

 私を一番に見てくれた人がいるっていう事実ができるもんな。

 電話は最後まで盛り上がって終わった。なんか嬉しすぎてよく覚えてないけど。すごい甘かった気がする。

「切りたくないけど切らなきゃ」みたいな感じで。

 夜の一時くらいだった。

 そうそう、あと水曜日に家に来ることが決まった。

 最初××はなんか渋ってた。

「脚本探さなきゃだし……」みたいな。

「あーなんか会いたいよー」私。

「俺も会いたいよ」

「だって××が明日会わないっていうんだもん。明日は平気なのにっ」

「……ごめん~」

 みたいな。

 で、来るって決まったときは、思わず「やったー」と言ってしまった。

 正直に書こう。期待した。

 まぁ、少しは、いくかなって思った。

 しかし展開速いな。

 あとは……そうそう。他の人に言うどうする?みたいな。

 カラオケのとき手繋いで登場するとかいってたけどそれはねーよwwwwwと思った。

 ラブソング歌いまくるとか、わかんないから。

 まだ××先輩とかには言ってないらしい。なんか、仲良すぎて話せないって。

 ちょっと安心した。

 ××先輩も私のこと好きとか……え?みたいな。

 多分そんなことないだろうけど、もしだとしたら、何これ人生で一度のモテ期ってやつ?とか正直思った。私うぜえ。



 正直な、正直に告白する。

 本当に××と付き合っていいのか?って、思っちゃったんだ。

 でもな、演劇部行って思った。

 理屈じゃない。私、この人のこと好きなんだ、って。

 もう、本当に、きちゃったんだな、って。

 電話のとき、××は私のこと

「かわいくて、礼儀正しくて、性格良いの三拍子」だからだって言ってくれた。

 で、私にも理由を求めた。

「本当に好きな人には理由ないっていうじゃん」と私は返しておいた。

 まあ、あえて言うとしたら、可愛い、とかだけど。

 あと、演劇してるときが、なんか、よかったからだけど。あれはほんと惚れた。

 あと、ブログ読んでとか。仲間だってわかったしな。

 でもそんなんじゃ足りない。そんなもんじゃない。

「そんなこといってくれるなんて、本当に嬉しいよ」と××は言ってくれた。



 あと××のこと聞いた。

 言ってくれて、本当に嬉しかった。

 同情はしない。同情はしない。

 ただ××の事実として私はとった。

 つらさを少しでも分かち合えればいい。なんてえらそうなこと思った。

 でなでな、かなり不謹慎なんだけど、萌えた。

 だって……××だろ?

 かなり萌えるぜ、これ!!!

 ××なのになんでこんなかわいいんだよ!!??みたいな!!!

 私が15歳だからいいんだよなー!××ってのが!

 うわあああやべえ……萌えてきた……

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