2008年4月28日(月)そのご
帰り道。
「あまり会えない……ですよね」
「そうだね。受験だし……あまり二人では……」
とかってことずっと話してた。
てか、休日暇だったら会ってくださいっていっても乗り気じゃなかったし、私うざいかなーとか不安になってた。
そのときなんか激しく演説してた。
「過激派はあなたのすぐそばに潜んでいる」というポスターがそばにはってあった。
笑った。
少し黙った。
「付き合うって何すればいいんでしょうね」って私が言おうとしたとき、
「手、繋ぐ?」
直球ktkr!!!!!!!!!!111111
「あ、はい……」
繋いだ。
暖かかった。
なんか恥ずかしくて照れくさくて私はうつむいてしまった。
「……嫌だ?」
「嫌じゃないんですけど、なんか……」
「なんか?」
「なんか、恥ずかしくて……私、こういうの初めてなんで……」
「俺は一応初めてじゃないけど……こんなに緊張すんの初めてだ……」
寂れた裏道のコンビニの前を通り過ぎた。
「直球、でしたね」
「あ、まあ……直球じゃないと……」
ああ男見せてくれたんかな。正直かなりびびったけどよかったぜ。
「……先輩、本当に私なんかでいいんですか?」
「いやいや逆だよ。本当に俺なんかでいいの?」
「いや、全然……なんかとかじゃないんで……」
とか言ってるうちに駅についてしまった。
「離すタイミングって、難しいね」
と言いつつ先輩は手を離した。
右手になんか感触が残った。
いや、手繋いで歩くって恥ずかしいのな……
で、別れた。
帰り、ちょっと寂しかった。
でもニヤニヤが止まらなくて、ただのあぶない人になってた。
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