正反合プロジェクト、始動。

(三時間にわたる電話の結論、また、これから始まる正反合プロジェクトに対する決意。)


 相手に、理解を、委ねてはいけない。

 説明しなくたってわかるだろ、っていうのはたぶん一種の傲慢そして怠慢だ。説明しなきゃ、伝わらない。そのことをいつでも、わかっていないと。だって共通基盤がある相手とのあいだにすら、齟齬が生じることがあるのだ。そして世のなかには、共通基盤が見当たらない相手なんて数おおくいるのだ。共通基盤を築いている暇なんかなくって、いますぐ言葉を手にとらなきゃいけないときなんて多々ある。そんなときに、説明しなくたって伝わるだろなんてスタンスだったらいったいどうなる。きっと大変なことになる。

 説明するというのは誠意だ。相手を馬鹿にしているわけでは決してない。だってべつの人間なのだから、言わなきゃ伝わらないのは当たり前。前提からつくりあげていかないといけないのは当たり前。

 理解というのは、相手と共に見出してゆくものなのだと思う。そしてそのとき、思考はより高次元の世界へと昇華されるはず。

 これぞまさに、正・反・合。

 そう、正・反・合。

 私たちはきょうから、正反合プロジェクトを開始します。


 私には斉藤蝶子さんという長年の友人がいるのですが、彼女と共に、正反合をつくり出すのだ。

 以下、蝶子さんの的確な説明。


マイミクのなつきさんと正反合プロジェクト開始。ある事象に対して、正・反という対立関係にある意見を総合し、より高次的結論(合)を導き出す。そして導き出された合を対象として正反合の思考を重ね、"O"の流れを作る。

私が具体で、なつきさんが抽象という正・反。読んで下さった方、あるいは私達で合を導き出していただき、"O"をつくれたらいいねという会話をしていたんだ、さっき3時間ほどずっと。正反合はヘーゲルの著した弁証法。


 まあもうほんとにこの通りで、とくに補足することもないと思ったのだが、私がなんも言わないのもなんだかなあと思い、いちばん最初の文章を書かせていただいた次第。

 ちなみに蝶子さんと私の関係性についての参考資料。


 「心はいつもこたつのなかに。」http://××××××

 「心はいつもこたつのなかに、つづき。」

http://××××××

 「夜が見える、ときもある。」http://××××××

 では、正反合プロジェクト、始めます。

 よろしくお願いいたします。



柳なつき (id:natsuki0710) 6年前

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る