哲学高校生の不器用な日記

夜が見える、ときもある。（○○さんとの生会話、そのに。）

　○○さんとの生会話、再びです。

　今回は、ほぼカットなしです。書けることばかりだった。

　書き起こした人：なつき

　修正とかした人：○○さん

（10月の終わりの、深夜。）

（電話していたら、○○さんが、「録音しないの？」と言い出した。）

（録音、しましたよ。）

（というわけで、書き起こしました。再び。）

（笑い声から、始まった！）

菜「あ、うん、なんかねー、今回は平気げかな？これは。録音できてますかー！あ、できてるできてる」

○「ふーん」

菜「できてるかな？あ、できてるできてる！なんか今ね、マイク振ったら反応した」

○「うん」

菜「良かった。でさぁー」

○「うん」

菜「あのさぁー」

○「うん」

菜「んー……なに言おうとしてたんだろ。……私やっぱちょっと頭弱くなったのかな、そんなことない！いや弱くなったなんてべつに違う」

○「うん」

菜「うん」

○「なに」

菜「聞きたいことあるって、言ったじゃん？」

○「うん」

菜「おまえ私のこと好きでしょ！」

○「……あごめんスルメのほうが好きだわー」

菜「……相変わらず照れちゃって」

○「今もスルメ食べてるし」

菜「照れちゃってまた」

○「……」

菜「照れ屋さんなんだから」

○「好きだよ」

菜「そうだよねー！」

○「スルメが」

菜「違うよ私が私が私が！私！私私！」

○「おまえほんとからかいがいあるな」

菜「ん？……えぇー！だってさぁいやそう考えたんさぁ、なんかそうなんかぁ、なんかおまえ私のこと好きだよなーって考えてて、それが聞きたかったん」

○「ふーん」

菜「うん。好きだよな？」

○「で？」

菜「今私が質問したじゃん」

○「うん」

菜「……でそういうこと考えてたん」

○「お前は今日一日さ」

菜「うん」

○「あるいは毎日さ」

菜「うん」

○「うちのことを考えてたのかもしれないけど」

菜「うん」

○「私はおまえのことをこれっぽっちも考えなかったよ」

菜「それはさぁたまたまタイミングがそうだっただけでさ」

○「いやそうじゃなくてなんか考えなくてもいいかなーって思って」

菜「そうなの？」

○「うん」

菜「なんで？」

○「なんかもう考えても仕方ないところにあるっていうか」

菜「私もそのなんかー、考えてた、ってよりか、思ってた、ってほうが正しいかも。そういう意味では」

○「……なんかこう特別な思うとかじゃなくて、」

菜「うん」

○「恒常的に頭の隅に置いてるからべつにいいかなみたいな」

菜「あーねー。……でもねそれ私もそうだよ、何してても常におまえはいるし、たまに取り出してその、……取り出したくなるときもあるんだよ」

○「ふーん」

菜「たまに。私は」

○「話は変わるけどさ、本ってすごいよね」

菜「どういう意味で？」

○「うんそのさその小説を読んでさ、なんかよくわかんなくなっちゃったもんうち自分が」

菜「そうなの？」

○「うん」

菜「なんで？」

○「自分って言うか、こう、すごく不安定になったって言うか、だから本ってそういう力があるじゃん。ただ自分の思ったこと書いてるだけなのにその人に与えるこう影響っていうのは破壊兵器なみのものがあるからすごいなって」

菜「あー……」

○「だいたいさ文字ってさ、なかなか伝わらないじゃん」

菜「うん」

○「こう……文字すべてにその人の思いとか書いててさ、裏で思ってたこととか伏線とかすべて書いてあるわけじゃないじゃん」

菜「うん」

○「なのにそれなのにさ、こう、正しく、思ってたことがすべて正しく伝わるわけじゃないけど、与える余波がすごいっていうのが、本の良いところだよね」

菜「あー……そうだねー……んー……まあ本っていうのはたまに危ないなって、思うときはあるけど」

○「うん」

菜「なんか、こう、影響が、すごいって意味で」

○「でさ」

菜「うん」

○「おまえがマイミク申請した××さんも言ってたけどさ」

菜「うんうん」

○「やっぱ電子書籍はないよ」

菜「あー。うんうんうん」

○「なんか、文字の効果が薄れる気がする」

菜「うん」

○「携帯とかパソコンで小説読んでて思うけど、こういくらこう、良い小説とか話でもさ、なんかこうじんわりと来ないというかさ、重みがない気がするんだよね」

菜「うん。……やっぱその重みがあるのが良いなって思う。紙媒体は」

○「ね」

菜「うん」

菜「おまえってけっこう考えるたちだよね、いまさらだけど」

○「うん」

菜「うん。……ま、考えるたちじゃなかったら、こんなとこまで来ないけど」

○「確かに」

（いきなり、○○さんが笑い出した。）

菜「ん？」

○「今さぁ、話は変わるんだけど、アタリメの袋の、裏の表記読んでたんだよ、」

菜「うん」

○「なんか、いかは噛み応えのある食品です、って書いてあるんだけど、全部ひらがななんさ」

菜「（笑）」

○「だから読めなくてさ、いかはかみこたん？みたいな」

菜「いいなー、私も、いか食べたい」

○「うん。うまいよね」

菜「うん。いいなー、いいないいないいないいな」

○「受話器を通してやるわけにはいかないから」

菜「ん？ジュラ紀？落として？受話器を落とす？」

○「受話器を、通して、おまえにいかを、やるわけにはいかないから」

菜「あー！うん、わかったわかった、理解した私」

○「うん。最近理解力落ちたよね」

菜「そっかなー。いや耳が落ちただけだよ！」

○「それもそれでどうなの」

菜「いやー、私、本気出せば大丈夫。ほんと」

○「……落ちたっていうよりさ、新しく設備投資したんでしょ」

菜「そっかも」

○「耳にさこう新しいマシンみたいな」

菜「（笑）えーだから違うよ私はさぁあれだよ、んー、んー……だからぁ……」

○「うん」

菜「えーっと……んー……そう、明るくなった」

○「…………」

菜「ね？」

○「……気の迷いだと思う」

菜「……べつに、ほんとはなにも変わってないよ？」

○「うん」

菜「うん」

○「……」

菜「……ただねー、年がら年じゅうどっか見るんはねー、……そういうんじゃ、なくなった」

○「ふーん」

菜「うーん違うな、見てるけど、」

○「うん」

菜「……んー、ある程度コーティングするようにはなったかもしんない、なんでか知らないけど」

○「社会性じゃね」

菜「そうそうそう、そうそれが言いたかった、私はたぶん」

○「……」

菜「社会性、まあ、微量、微量だけど」

○「うん。……まあ、良いことだよ社会性があるってことは」

菜「あとまあ自己防衛本能も多少働いてるかもね」

○「ああ」

菜「やっぱり。じっさい問題として。……だって当たりまえだけど、世の中おまえだけじゃないわけじゃん」

○「うん」

菜「そういう意味で、そういうのが働いたのかも」

○「そうだね」

菜「うん」

菜「うんなんか確かに今日おまえ考え込んでる、っていうかまあ、うーんまあ、いつも考えてることは知ってるけど、とくにそういう感じな気がする」

○「うん」

菜「ん？」

○「今日はね。なんとなく」

菜「うん。そんな感じ。なんか声の質からそんな感じだなーって」

○「大きい声出すと母親にばれるからだよ」

菜「そういう？いや違うんだよそういうこと言ってんじゃねーんだよ、たぶん」

○「そうそう、ミクシィの話だけどさ、なんか甘奈さんと仲良くなってんだねー」

菜「なんかさ駆けつけてくれるって！」

○「ねぇ」

菜「やばいね！」

○「あそうだなんかね、言おうと思ってたんだけど、マイミク申請した次の日にね、朝いちにね、××氏がやってきて私のところに、」

菜「うん」

○「なんかおまえのマイミク申請の文があるじゃん、はじめまして、みたいな、あれを読んでね、いたく感動したらしくてね、」

菜「感動!?」

○「あんなにきれいでていねいな文章もらったのはじめてだよーって」

菜「ほんとー？」

○「なんかいつも簡単に済まされるんだって、」

菜「あーうんうん」

○「それがあんな長くてー、なんか五、六センチあったでしょーって言ったら、携帯の画面で、」

菜「五、六センチ！」

○「それくらいあったでしょーって言ったら、携帯の画面からはみ出るほどの文をいただいたのはじめてだよねって言っててねー、すごい驚いててねー、うん、あいつ話長いからーみたいな話して」

菜「（笑）」

○「ま、とりあえずうれしかったって話で伝えといてー、って言われたから、うん、伝えとくーみたいな」

菜「ほんとー？え、うれしい……！」

○「え、なに、やらしい？」

菜「え？」

○「やらしい？」

菜「（笑）なんでだよ、うれしいって言ったの」

○「あー」

菜「そう、私こないだコメントしたじゃん、てかまず日記がすげえ面白くて、」

○「面白いよねー」

菜「そう面白くて、で日記へのコメント超暖かいコメント返してくれて、あのさふつうだったら返しに困るようなこと書いたのに、超なんかなんて言うかな、こう包んでくれた、みたいな！優しさで」

○「じっさいねー、××氏はねー、すごい辛辣な人なんだよ」

菜「そうなのー？」

○「でさおまえすごい長いこと書いたじゃん、」

菜「うん」

○「他のコメントから見て異質じゃん、」

菜「（笑）うん」

○「なんか、あ、浮いてる！みたいな、こいつだけコメントが浮いてるみたいな」

菜「（笑）」

○「でなんかすごく笑ってて、甘奈氏のコメントも長くて、あ、浮いてると思って、ふたりしてランゲルハンス島とか思ってすごい笑ってた」

菜「ランゲルハンス島？」

○「うん、ほんと関係ないけどそう思った」

菜「ランゲルハンス島ってなに？」

○「あー、身体の臓器の一部の話」

菜「へぇー……ふーん……（笑）えでもなんて言うかなこうねぇ、私まさか円陣で駆けつけてくれるとは思わなくて、あれはすごくねうれしかったって伝えといて、つーかいつか組みましょう！って言っといてむしろ、来年来年！」

○「いやだからさぁ、この会話ミクシィに書けば済むことでしょ」

菜「そうだねー」

○「ま言っとくけどさ」

菜「え会話これ、書いていいの」

○「や、べつにいいけどー、書く前にメールして」

菜「なんの？」

○「その記事の」

菜「はいはい、わかった」

○「うん」

菜「それはちゃんとやるよ」

○「うん」

菜「そうなんかね、私はすごくうれしかったよ。なんて言うかな。なんて言うかなこうこのなんて言うかなこれだよ！」

○「どれだ」

菜「こうなんか、わかりあえる予感みたいな！」

○「あー、あーなんかね、こないだの体育のときに思ったんだけど、私とね××さんはね、語ってたんだよ。あの人はね手が出る人で、身振り手振りがめちゃくちゃ激しい人なわけ、で、視線もどこかにいっちゃうんさ」

菜「へえー」

○「そのさまを見ててね、すごくそっくりな人がいる、って思って」

菜「ふふふふふふふふ」

○「誰だかわかるだろ」

菜「えへへへへへへへ」

○「すごく、似てて」

菜「そっかー。なーんかね私ね、予感でしかないけどわかりあえる予感がする」

○「わかりあえるよ予感がするよ私も」

菜「わかりあえる予感がする！」

○「うん」

菜「わかりあいたい」

○「ね。いつか会ってみて欲しいなって思った」

菜「そうなんかねいつか会いたいな、会わせて欲しいなとか思った」

○「うん」

菜「うん。いやうん良かったよ、私のあのコメントにあんなに返してくれるなんて」

○「ね」

菜「ね、あそこまで、あそこまで返してくれるなんてすごいよやっぱ」

○「うんなんかマイミクが増えたからー、かしこまって文が賢くなったみたいなこと書いてたじゃんその、日記のなかで」

菜「あーうんうん」

○「あれがねなんかね、もらった文がかしこまってたから、こう力が入っちゃったらしい」

菜「あー、やっぱりあのマイミクって私のことだったの？」

○「うん」

菜「あーそうだよね、うん、文脈的に。そっかー、そう、うん、そうかぁー、えへへへへ」

○「良い人だよ××さんは」

菜「うんなんかね、ちょっとわかりあいたいとか思っちゃった私」

○「ね。本もいっぱい読んでるし」

菜「なんかねそうっぽいよね、なんか、見てたら。わかりあいたい」

（ちょっとだけ、中略。）

菜「うんなんかね、だからうれしくなっちゃったんだよ私あのコメント読んで」

○「あーねー」

菜「あああのメッセージもだけど、マイミク申請のお返しの」

○「あ、そうなんだ」

菜「そうそう。メッセージが返ってきて」

○「へー」

菜「なんかさタイに行ったってこと聞いてるみたいなこと書いてあってさ、そこ、そこ？って思ったけど」

○「あ、確かに。でもなんか受験期なのにいきなり俺タイに行ってくるわーってタイに行ってきて変な象さんのぬいぐるみ、じゃねえやキーホルダーをくれたって話はしたんだよ」

菜「（笑）なんかたのしいかただな、って思ってましたって」

○「うん」

菜「なに話してるん？」

○「えーだからそのタイの話とかさ、いろいろ」

菜「あー」

○「でなんかその話をしたときにさ、マジやべぇやつだなって言ってた」

菜「（笑）まじで？」

○「なにそいつ、つええ、って」

菜「（笑）」

○「すごくしずかでさ、品の良い喫茶店にいたのにそんなこと言い出してさ、彼女が笑いすぎてちょっとくらくらしたよ私は」

菜「（笑）そーかー。あー。いやーなんかねーでも、良かったよーほんとに。わかりあえるのってねー、わかりあえる、予感がする」

○「うん、良い友達になれそうだね」

菜「うんっ。いつか紹介してほんとに」

○「うんわかったわかった」

菜「うん、よろしく」

○「××さんに言っとく」

菜「よろしくっ。いやーちょっとさ、ちょっと、会いましょぅよぅみたいな」

○「気もち悪ぃなその言いかた」

菜「この言いかたでこの言いかたで！」

○「会いましょぅよぅって言っとくわ」

菜「（笑）まじでねーちょっとねーどうしようみたいなちょっとねー、これがなんかどうしようみたいな、こと言っといて」

○「うん。悶えてたって言っとく」

菜「（笑）ほんとになんかねやばいの私最近、けっこうね日記とかも読み返しててねー、××さんの」

○「面白いよねー」

菜「面白いんだよ」

○「……そうなんかそのコメントのときもさ、個人名を出しやがってって思ってさ。あそこでは仕方ないけどー、あ、そこ書くんだって思った」

菜「あーごめんなさい、気をつけます」

○「いやべつにいいけどさ」

菜「あいいんだ。いやなんか記事に出てたからいいのかなって思ってさ。悩んだんだけどちょっと」

○「まあ記事に出てたから、そこでむしろ○○とか言われるとまじ困るからー」

菜「そうそうそうそれ逆に困るかな、って思って、あとあれ友人まで公開だったじゃん、確かあれ」

○「うん」

菜「うんそうそれで判断して書いた。なに話してたん、あれって、娘貸してるとか何兆人とか」

○「あーだから、まず最初にその最近中国が日本に対してうざいから、って話をいきなり××さんがしだして、そうだねー、じゃあユーラシア大陸を逆転させればいいんじゃないかって話になって、つまりそのロシアが南がわになって中国が北がわになるって」

菜「ほー」

○「でイタリアとか、西がわにヨーロッパのおいしいところが近くにあるから、旅行しやすくなるよねって話になって、じゃあどうやってまわすかって話になったわけ」

菜「うんうん」

○「そんときに私が、幽霊の話を借りればいいんだよって話をして、でそのときに、一日一兆人くらいは死ぬんだぞって言ったら、世界の人口六十三億人だから！って爆笑されてしまって、あ、そうかって思って、まあとりあえず幽霊の話を借りればいいんだって話をしたのとー、」

菜「（笑）うんうん」

○「あとその娘貸してるって言ったのは、担任の先生に漫画を貸したんだけど返ってこないって話をしたときに、なんかちょっとそのとき違うことを考えてて、担任の先生に自分の娘を貸してるんだけど返ってこないんだよねーって言っちゃって」

菜「（笑）」

○「いやおまえ産んでないだろ？って言われて、あごめん漫画の話、みたいな」

菜「あーねー。そうかー。いやーそうかそうかー。いいなぁ楽しそうだ」

○「うんでも××さん記憶能力悪いからさ、ちゃんとさほら前後を書いてくんないとさ、おぼえてないんだよなんか、そう月曜日にあんなことを話したねって言ったらそんなこと言ったっけ？って言われてさ、なんかもうって思ったもん」

菜「そうかー」

○「うん」

菜「んー……。そうだじゃあさぁー、あのさぁ××さんにさぁ、私がねぇこうちょっと軽くねぇこう電柱から覗き見してるイメージって言っといて」

○「ほんと気もち悪いな、言っとくけど」

菜「電柱の端からちらっ、みたいな、ちょっと求愛しようかどうか悩んでるみたいな、段階」

○「あー」

菜「したいんだけどー、みたいな、でもするんだけどね結局！」

○「わかったわかった、そう言っとくよ」

菜「言っといてうん、この感じで言っといて！」

○「うん」

菜「えへへへへへへ」

（ちょっと沈黙。マイクを、とんとん、している。私が。）

菜「○○ちゃん」

○「なに」

菜「えへへへへへ」

○「べつに寝てないよ」

菜「違うよ？」

○「そうだ話は変わるんだけど、なんかおまえはびくついててまともに読んでなかったかもしんないけど、あの小説の感想を」

菜「あぁ、読んだよ。それはそれでちゃんと読んだ。どきどきしてはいたけど」

○「うん」

菜「なんかー、」

○「うん」

菜「細胞が、」

○「うん」

菜「末端から、」

○「うん」

菜「ばーっていうのは、」

○「うん」

菜「んー、わかるっていうとちょっと括りすぎなんだけどー、」

○「うん」

菜「んー、ちょっとうまい表現を思いつかない、とりあえずわかるなぁと」

○「うん」

菜「思った」

○「あぁー」

菜「なんかね、……ちょっと待ってね、」

○「うん」

菜「なんか、……おまえのね、そういうところをね、改めて見た気がした」

○「あー、それ思った」

菜「うん、見たっていうかなんかうん、出てきてるなっていうかうん、おまえのなんか、うーん、軽々しく言っちゃだめなんだろうけどまあ、奥底に近いような、なにかが」

○「あぁね。ちょっと出ちゃったな、てへっ、って思った」

菜「そうそう。ああやっぱおまえこういうやつなんだな！って思いながら読んだ」

○「なんだおまえ」

菜「（笑）」

○「ありがとう」

菜「うん。でもねそういうとこが好きだからいんだよ」

○「うん」

菜「ぜんぜん。なんかだからそういう意味ですごい良かった」

○「あっそう」

菜「なんかおまえのそのなんて言うかなー、うまく形容する言葉が見つかんないんだけどそういうところ、がね、すごい、ちょっと、っていうかすごいっていうかねその、ちょっと出てて、けっこうぞくぞくしたよ」

○「そうかい」

菜「…………いやーおまえもたいがいこういうやつだなーって思いながらね」

○「おまえもな」

菜「（笑）」

（ちょっと中略。）

菜「なんかねすごい、作品自体も良くて、でもおまえのことにも思いを馳せちゃったよ、あれは読んでて」

○「あぁ」

菜「なんかおまえの作品読むときって多少はいつも思いを馳せるんだけど、今回それが強かったよ」

○「ねぇ」

菜「うん」

○「ちょっと思ったなーって思った」

菜「……なんか、うん、こういう表現が適切かどうかはわからないけど、おまえの夜が見えた気がした」

○「あーたまにそういうときあるよ」

菜「うん」

（中略。問題は石か米かというお話。）

菜「やーでも良かったよあれは」

○「あー、そう良かったー」

菜「うん、おまえの夜が見れて良かった」

○「はははは」

菜「…………なんかねたまにねそういう瞬間ってね、おまえが堪らなく深いなぁって再認識する」

○「わーい」

菜「（笑）でも私は立ち尽くしてるだけじゃないから」

○「うん」

菜「うん。もちろんのこと」

（なんか○○さんが、意味もなく、いや意味はあったのかもしれないけれど、私にその理由は明かされず、笑ったりした。いやまあわかる気がしなくはないけれどね。いやでもわからない。○○さんたまに変なとこで笑うからなぁ……。）

菜「なんかさ私、おまえのことっていつもわりといとしいんだけどさぁ、そういうときってね、なんか強くそう思ったりする」

○「ふーん」

菜「うん」

○「で？」

菜「なんだよう」

○「どした、みたいな」

菜「えー？……伝えたいときってのもあるじゃん」

○「あーまぁね。はいはい」

菜「うん」

○「うん」

菜「だからなにというわけじゃないけど」

○「……眠い」

菜「眠い？寝る？の？」

○「いや寝ないけど」

菜「そうか。私と話すと安心しちゃうんだよね。だってなんだかんだでおまえ私のこと好きじゃん」

○「…………」

菜「あれ？」

○「ごめん半分寝てた」

菜「ほんとかよ、ほんとに？」

○「いや嘘だけど」

菜「そうだね。いやおまえほんと照れ屋さんだよね、ほんとに。たいがい。またたいがいって言っちゃったけど。いんだよ。いんだよいんだよぜんぜん、いんだよ。私はわかってるし。ある程度」

○「うん」

菜「うん」

（この時点で、30分なわけですが！）

（そしてこの会話は、およそ120分あるわけですが！）

（まあ受験勉強の息抜きに、ゆっくりやってゆきます。）

（たぶんここで、深夜の2時くらいだよね。）

（書くだけじゃ伝わらない○○さんの面白さ、伝えたいなぁ！「ふーん」「うん」「あーねー」って、どれも違うんだよね。ニュアンスが。すっごく面白いんだよ。）

（なんかね、あと、「気もち悪い」って言うときの声の響きとかね！）

（私日本語のリスニング能力あがったと思う。）