パッキンアイスの思い出。

あのパッキンアイスがチューペットという名前なのは、初めて知りました。

せつない気持ちもありますが、それ以上にノスタルジアを感じます。小学校の目の前にあった駄菓子屋で、百円玉を握りしめて、あれこれ選んだものです。夏にはもちろん、パッキンアイスをかごに入れました。急いで小学校の池やら公園やら公民館やらに移動して、コンクリートのうえに座って食べました。

早くしないと、溶けてきてしまうんですよね。なかなか割れないことに焦って、「割れないよ」と、私はよく友達に甘えていました。「こんなの簡単じゃん」と、友達はぱきっと割ってくれました。……「なっちゃん(※私)ってほんと不器用」って、思えばそのときから言われていました\^o^/

ふたつに割ったパッキンアイスを、ひとりで、ふたりで、みんなで食べた思い出は、たくさんあります。真夏の焼けるような暑さのなか、パッキンアイスはどうして、あんな輝きをもつのか。

多くの人々の記憶、とくに子供時代の記憶のなかに、チューペットはあるのではないかと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る