バスケットボールについての独断と偏見。

球技大会でした。我が一組の男子バスケット、まさかの優勝。盛り上がってました。



友人に、素敵なバスケットをする人がいます。例えば足の速さだとか、身体の大きさだとかを考えれば、彼女よりもバスケットの才能がある人はいくらでもいます。でもそういうことではなくて、彼女のバスケットは、とても知的なのです。知的、これ以上の表現は有り得ないくらいに。

彼女はコートの状況を一瞬で把握し、その次の瞬間判断を下します。相手を騙すのもうまい。味方に声をかけるタイミングもうまい。相手は彼女に翻弄されます。

彼女は普段から、そういう人です。バスケットボールのコートのなかって、多かれ少なかれ人の性格があらわれるなあ、と思います。そして、コートのなかには時間制限つきの社会ができあがります。その社会は曖昧ではかなくて、なのに微妙な人間関係をすっと浮かび上がらせる。誰を信用しているのか、誰を信用していないのか、誰も信用していないのか。これよりもっと深いニュアンスだって。

ひとりでドリブルをしてゆく彼女の表情が、なぜだか印象深いです。


余談ですが、一回このことを彼女自身に伝えようとこころみたことがあります。しかし口下手な私は、「〇〇のバスケ、見てるの好きだよ」としか言えませんでした。



球技大会が終わったあとのアイス、あれは美味でした。いったい集団というのは、不思議な力がありますね。良いものも悪いものも。

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