第5話13-15
浄瑠璃の泪
閉じ込め蒼空はなく
打ち掛け硝子は麗しゅう
血管に懐いた漣を模した貝殻
星の砂は流した文のオイル
虚ろ潤し酔いと締める
つみかさなるように
円環に混めた
【万華鏡】
ひさめしぐれに侵曝(おかさ)れる
くぐもる嗚咽は暈(かさ)を超える
白く霏(もや)。
手探りな淵(ふち)
海岸線を
疲れ切り
最果てに締める
明日を思って眸を閉じた
彼方の虹を探す夢
【蜃気楼の迷路】
今と明日の境目
零の鐘を均す 虚ろ欠伸(あくび)
夜長のかけら あぶく浮き伏し
わかってかって散々酔いに好い
おやすみ幸福 夢みがち未来
【泡沫微炭酸】
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