第4話12

海に言う間に落ちた しましまな傘

さしては雪を抱いた 袋小路

てふてふと回遊する。

海月、その光

しゅくしゅくと泣いているようで

しぼんでしまう。打ち上げられた花火

何を見たのか。氷菓子は溶け残る

甘ったるい彼方

ひぅるりらにきこえない

魂動を塞ぎ込む 熱は 柔い。

【なごり蛾】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る