第17話 女神の計画(過去)


ソウセイノメガミは

黄昏れていた


かつて女神を守った守り神は

二人いなくなり

一人は現在負傷したまま行方が知れない


次世代の女神の守り神にする

予定なのに。

闇から身を守り何処かへ姿を消してしまった


歪みを自分を愛した賢者が

生み出した事により

世界は衰退し異端者が生まれた


世界の闇ができ

闇は賢者を操った

結果的に今女神は衰退していた。


衰退している中でも

慈しんだ人間のために

世界と時を守りたかった


かつて自分が昔、次世代の女神になり

創生を司ったように

彼女は次世代の女神を

呼び覚ますことにした。


それは一つの賭けだった



自分を愛するがゆえに

長い時を生き抜き


完全に染まりきった

賢者シモンと


女神(世界)の賭け


女神にはそれぞれ資質がある

最高位の地位についているのが

彼女だった

彼女を衰退させる程の闇ならば

彼女以上の資質を持つ存在が必要だ



ソウセイノメガミは

時を守り時を正確に刻み

創生を司る女神



遠き日に出会い

シモンと共に生きていたいと

願ってしまったが

世界を乱さないために

女神自ら離れた


罪が歪みを生み出した

そして歪みをシモンが利用し

闇が目覚め

闇はいつしかシモンを利用した


シモンはそれを自覚していない


シモンが利用され

世界を乱してしまっている


シモンは

女神の均衡崩しを女神でなくす

事により側におこうと考えている


女神「もう

私の声は殆ど貴方には

届いていない…

世界も私にもあまり時間がない」


女神は次世代の女神に賭けるしか

道が残っていなかった


女神は世界を想い、自分の資質を継ぎ

更に力の強いものが

乱れた地上に半分だけ人間として

まず生まれるように

力を使った


女神「私は最高位は次世代の女神となる者に譲るわ

そして1つの場所に縛られる罰を受けるわ。だから世界を救う術を。そしてシモンに

救いを。

地上で女神として覚醒して

浄めて。貴女の資質次第で

女神に完全に覚醒できればあなたは

生き抜ける。

覚醒できれば死んでしまうけど。

かつて女神候補が何人散ったか。

その世界に出た歪みを内側から正して。

世界に降り立ち試練を越えて。

シモンを、世界をどうか救って。

お願い。

貴女の名前は、、レティシア。」



女神は世界のために

1つの希望を世界に落としたのだった

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