第10話 王女カトレアの悩みとクリスの策謀

レティシアが目覚めてから

数ヶ月たった頃


王女カトレアは

悩んでいた


カトレア「あの時のあの子。孤児院にいる、ファウ魔術師の妹。

あんなに強い力を持っているのに病弱なんて可哀想。いえ、むしろ力が強すぎるゆえなのかしら?

あの子…そう、あの子こそ。求めていた人材ですのに。」


聖国カトレアの国王は

今、異端者に怯えまともな政治を

こなしていなかった。

王国や街の守護の役割も王女カトレア

が一人でこなしていた


自分も異端者扱いを時にはされる。

王は娘にも怯えていた。


娘は国を守っているというのに。

彼女は無能と呼ばれることが大嫌いだった

意味をなさない。

ある意味で無能な王を見てきたからだ。


彼女は結界をはることから

逃げなかった。


自分より力が強く更に強い結界を

はれる者がもし現れたなら

即座に地位さえも

譲るくらいの覚悟をしていたほどに。


この国は結界をはる力が

不足している。


強い結界を更にはれそうな

人材を探していたのだ


カトレア「あの子…レティシアと言ったわね。あの子ならきっと私(わたくし)よりも強い結界をはれますわ…でも、あの子は脆すぎる。

はぁ、どうしたものか。治療師や魔術師に頼りなんとかあの子を良い方に持っていけないか。ねぇ、貴方はどう思いますか?」


王女カトレアの側に控えていた

騎士クリスは

カトレアに近づき策略深く

微笑んだ


クリス「王女様、…策があります。」


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