第8話 目覚め

あれから

王女は孤児院に

治療師が行くように手配し


レティシアは孤児院にある

個室でずっと

眠ったまま治療されていた


せめて

慣れ親しんだ場所での治療を

と王女が配慮した


レティシアは息をか細くしていた。


ファウは心配で毎日毎日

様子を見ていた


そんなファウをマザーは

暖かく励ましていた


そんな中である日

レティシアは目覚めた


レティシア「っ…、、はぁ…

…ここ、は?」


レティシアは見慣れた場所に安堵した


レティシア「孤児、院の…部屋?」


レティシアが目覚め世話をしていた

弟や妹達が

マザーとファウを呼びに行った


マザー「目覚めたのね、私の愛し子よ

あぁ、女神の恩恵に感謝します!

ファウ…レティシアが目覚めたわ。」


ファウ「…レティ!!」


ファウは思わず泣きながら

レティシアをそっと撫でる


ファウ「もう、目覚めないかと思った。俺は……まだ、約束を果たしていない。」


レティシア「兄さん、ごめんなさい。

心配を、かけて。マザーもごめんなさい…」


マザー「良いのよ。貴女がこうして

目覚めてくれたのだもの。」


マザーは嬉しそうに笑い

お水でも持ってくるわねと走って

部屋を出ていった


ファウ「お前らレティシアと少し二人きりにしてくれ。」


兄弟達に

頼んでレティシアと部屋に二人きりになった

ファウはかつての約束を思い出し

語り出した




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る