第6話
家に帰って自分の部屋へ行き、すぐにノートを開いた。そして、『雨、女の子、真っ白な世界』と、お気に入りの万年筆で書いた。どんな物語にしようか、なんて考えながらベッドに横になっていたら、いつのまにか眠っていたようで、夢の中では、さっき会った女の子が笑っていた。
はっと目を覚ますと、22時過ぎだった。夜ご飯を食べてお風呂に入り、パソコンを立ち上げる。
『目を開けると、そこは真っ白な世界だった。眩しくはなく、でも白い。何もない。歩いても歩いても、景色は変わらない。』
出だしはこう始めた。新しい物語で、彼女の願望を叶えてあげようと思った。物語の中なら、僕は容易く彼女の望みを叶えることができたから。
起承転結の転、をどうしようかすごく悩んだ。それを決めなきゃ、描き進められない。誰と出会って、何を話して、結末は。彼女は一体どうなるのか。色々考えていたが一向にピンとくるものが浮かばないので、もう一度彼女に会えたりしないかなと思いながら眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます