第十三話

登場人物紹介

 キヨシ……職業不定。FPSとかやってみたい。

 ジロウ……職業勇者。リズムゲーム上達中。

 ヒデオ……職業賢者。ホラーゲームは怖くて苦手。

 ララ ……女神。最近スロットが来てる。



前回までのあらすじ

<ギャルゲーをしました>


キヨシ「雑なあらすじだな!」


ヒデオ「あらすじまでツッコむのか」


ジロウ「とりあえず続きをやるぞ」


ララ「右の道も左の道も真ん中の道もゲームオーバーになりましたけど、どうするんです?」


ヒデオ「真ん中の道でまだ試してない選択肢があるぞ」


ジロウ「ああ、調べるとか道具とかだな。そこの選択次第で先に行けるかも」


キヨシ「このクソゲーに割と前向きなんだな」


 真ん中の道を選択し、主人公の前にモンスターが現れる。


[行動を選択してください]

⇒戦う  ⇒調べる  ⇒道具  ⇒逃げる



ジロウ「じゃ逃げるを選ぶか」


キヨシ「選ぶのは後ろ向きな選択肢だな」


<僕は逃げ出した。すると隣の家のオジサンの持病の水虫が悪化してしまった>


[ゲームオーバー]



キヨシ「なんでだよ!どういうつながりでゲームオーバーなんだよ!」


ヒデオ「そんじゃあ道具とか使ってみるか」



[行動を選択してください]

⇒戦う  ⇒調べる  ⇒道具  ⇒逃げる


[どの道具を使いますか?]

⇒包丁  ⇒袋に入った白い粉  ⇒クロロホルム  ⇒教科書(意味深)



キヨシ「どういう選択肢なの?」


ジロウ「物騒すぎないか?」


ヒデオ「(意味深)ってなに?」


ララ「モンスターを倒すんですし、包丁で良いんじゃないですか?」


 包丁を選択する。



<僕は包丁を手にした!警官がやって来て僕は銃刀法違反で捕まってしまった>


[ゲームオーバー]



キヨシ「だろうね!そうだと思ったよ!」


ジロウ「じゃあ袋に入った白い粉もクロロホルムも警官が来て逮捕のパターンだな」


ヒデオ「一応試すか?」


 一応試してみたが、案の定逮捕でゲームオーバーになってしまった。


ララ「じゃあ道具の教科書が残りましたね」


ヒデオ「そんじゃあ道具で教科書(意味深)を選択……っと」


<僕は教科書(意味深)を読んでみた。すると、生活指導部の先生がやって来た。

 『お前はこんなもの持ってきたのか!没収だ!』と言われ、教科書(エロ本)を没収されてしまった>


[ゲームオーバー]



キヨシ「唐突だな!」


ヒデオ「教科書(意味深)ってエロ本のことか」


ララ「保健体育の教科書ってことですね」


キヨシ「おっさんみたいな言い方ですね」


ジロウ「残る選択肢は調べるだけだな」


キヨシ「そうだけど、ギャルゲーからだいぶ離れてるな」




<僕は目の前のモンスターを調べた。どうやら何かを言っているように聞こえる。僕は耳を澄ましてみた。

 『ゲ……エ……ム……オ……オ……バ……ア……』

 と言ってるようだ>



[ゲームオーバー]



キヨシ「どうしろって言うんだよ!」


ジロウ「どの選択肢もダメじゃん」


ララ「これイージーモードだとどうなるんですかね?」


ヒデオ「なるほど。ちょっとやってみるか」



 ゲームをリセットし、最初からやり直す。



[難易度を選択してください]

 ⇒イージー  ⇒ハード  



ジロウ「イージーモードっと」


[主人公の設定を選んでください]

 ⇒秀才  ⇒スポーツ万能  ⇒さえない男子


ヒデオ「どうする?秀才とかにするか」


ジロウ「じゃそれで」



 秀才を選ぶとゲームがスタートした。


<僕は学年トップの成績を誇る秀才と言われている。生徒会に所属している僕はとても充実した学園生活を送っている>



ヒデオ「初めからリア充感満載のモノローグだな」


<そんな僕は可愛い彼女もいる>



ジロウ「ん?」


[ハッピーエンド]



キヨシ「どんな終わりだよ!クソゲーじゃねーか!」



第十三話おわり













 


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